平成18年度法話
   ここでは当道場で観音様より賜りました
   お言葉を掲載致します。

   (H18.5/1掲載)
仏の修行

仏の修行とは、人を救う事である。
人を救う道は、先ず第一に人に好かれる事である。
人に好かれる為には、先ず自分から人に近づき、
人の輪の中に身を投ずる事である。

嫌いな人故、遠ざかる我儘は仏の道には許されない事である。
人を好き嫌いする事は、まだまだ自分が出来ていない証拠である。
嫌いな人程近づいて、先ず好きになる修行こそ、
自分を磨く事である。

人、皆、それぞれの個性を持って、己が意のままに
生きんとするものである故に、和を欠くものである。

それらの者を一つの和にまとめてゆく努力が、
自分を丸く磨く修行である故、自分の意のままにならぬと、
人を好き嫌いする心は、到底仏には成れず。

仏道からは、遥かに遠きものであると悟らねば、
仏弟子たる僧の価値はなく、衣を汚すものである。

故に仏道とは、地獄、餓鬼道の者を一人一人近づいて導き、
助け、邪道を悟らしめゆく事である。
それが、自分をも邪道から正道に目覚めゆく、
唯一の道であると悟らるる時、人は初めて仏の尊さを
身得なし得るのである。

仏道とは、全ての者をして喜ばしめ、
己が非を悟らしめゆく道である。
真心とは、一人一人を好き嫌いなく自分と同じく、
幸せになる様に計らう事である。

仏弟子とは、先ず己れを捨てて、人の身を思う心を養いゆく事である。
故に在家にありてこそ、真の修行の出来得るわけである。


尊く得難き仏縁を真に生かせて、何人からも好かれ、
親しまれ、慕われてこその価値あると、
真に悟り得てこその仏弟子である。


 合掌


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