平成17年度法話
  ここでは当道場で観音様より賜りました
  お言葉を掲載致します。

  (H17.9/1掲載)
信解仏道

一つの事に
向かって一心になり得る事は、
真に人間の本懐なり。

しかして、命がけの一心をもって貫き通す人生程、
生き甲斐有るもの無し。

されど、無数の目的に向かって一心になる中で、
仏道に向かってまっしぐらに、
身命投げ打ちて尽くしきれる生涯とは、
他の何ものにも代え得られざる大徳なり。

芸術に、ひたむきなる情熱を傾けて我を忘るる時、
芸術の神はその者の身体に宿りて、
神の神技を現さるるが故に、
人並以上に勝れたる芸術を生み出すなり。

学問に於いてもまた然り。
それぞれの部門の神がその体を使って、
人にあらざる高度の学問や、
美術、建築等々と表現致さるるなり。

されど、信解無き者には、いかに秀でたる真価世に現さんと、
己が力を過信致して心奢る故に、
心は貧しく、死はいとも哀れなり。

そこに人、人にあらざる神力を信じ奉りて、
神と一体なる己れを修得
成しゆく、敬虔なる仏道行者、
その大いなる差の出来得るところなり。

人は自らの力にては何事も成しあたわずと、
心にしかと悟りおれば、己が存在の真価、
御仏しかと見定め下ださるるものなりと確信致さるる故、
一切を委ね奉りて、御心のままに表現なさしめ頂くことこそ、
唯一絶対の人生の価値なりと悟るべきなり。


 合掌


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