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純粋でなければならぬが、無智であってはならぬ。
純粋と無智とは、雲泥の相違なり。
いかに沢山の読書を成し、色んな知識を得ればとて、
たかが人間の知識なり。
汝等は、人間界を超越致したる智慧、即ち宇宙の真理を悟り得る、
純粋無垢なる智慧を得る為の修行なり。
人間の知識を得ればとて、神や仏の智慧には到底及ばざる事、
知らざる無智が学問学問と称して、
人間界に君臨なさんと欲心を深めゆくなり。
人間の知識を得て、我見欲しいままになりては、
到底宇宙の真理は悟られざるなり。
神仏の智慧とは、即ち宇宙の真理なり。
この真理を悟り得て、自我滅却の彼方に、無限の威力現わされ得るなり。
人間界に出生致せし無量業なる罪障こそ、
悪魔外道の姿なり。
人として最も恥ずべき姿なり。
自らの罪を罪とも意識成さざる愚かさ故に、
自ら地獄をつくる現象なり。
心静かに端座なし、
「我、いかに他人より信頼致されあるか」
「我、いかばかり他人を己れと思わるるか」
「我、何人にも分け隔て無きや」
「我が子の如く、人の子を愛しく思わるるや」
「神仏の御前に、いささかも悔ゆる事無く、恥入る事無き日々なりや」
「過去深き、罪障省みざるが故に、今なお日々重ねゆく罪科に、
気づかざる己れを日々反省致しあるや」
次々と省みる事多し。
何一つとして、反省懺悔なく改悔なくて、
いかでや神仏に愛でられ守られ得べきやと、
深く深く悟るべし。
合掌 |


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