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地球の生物は、全て宇宙のパワーによって生かされています。
宇宙のパワーを人が名付けて、神とも仏とも申しているのです。
故に、人、皆それぞれの力に応じて、
宇宙のパワーを受けているのです。
即ち、それぞれの力を仏教では因縁と名付けているのです。
従って因縁とは、それぞれの生まれながらに持つ、
運命の軌道とも申すべきものでありまして、
これは生まれながらの宿命であります。
では、何で人皆それぞれに、生まれながらの運命の
軌道が違うのでしょうか。
そこには人智では、計る事の出来ない、不可思議な事があるのです。
何故なれば人は皆、生まれ変わり生まれ変わり輪廻して、
今再び今世に出生しているんだと云う事が分らない故に、
今世の一代が自分の全てであると、思い違いしているので、
それぞれの運命の相違が何故か分らないのです。
例え、今世が全ての人の一度だけの命であるとすれば、
何故に人皆それぞれの運命が違うのでしょう。
そこには、何か絶対的な力があって、支配されるのだと考えた時、
その絶対の力とは何でしょうか。
そして階級の上下、貧富の差、病弱な体、健康な体、
不幸な人生、幸福な人生等々、何故に違うのでしょうか。
もし、この一生が全てであれば、余りにも不公平な事ではないでしょうか。
宇宙のパワーは、万物全て公平に下されているのです。
丁度、空気の様に。
では何故、人に差別が起こるのでしょうか。
それは、皆、人、それぞれの心の有り方に依る処で、
この世は全て、心のままの世界なのです。
本当の幸せとは宇宙のパワーを充分に受けて、
十二分に自分の力として発揮する事です。
ではどの様にすれば、宇宙のパワーを充分に受ける事が出来るのでしょうか。
それが即ち信仰なのです。
一口に申せば、先ず自分自身を深く省みて、
善なるパワーを受け入れる態勢を作る事なのです。
神や仏、即ち、宇宙の源動力であるパワーを、
自分の力とする為の努力なのです。
合掌 |
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