平成15年度法話
  ここでは当道場で観音様より賜りました
  お言葉を掲載致します。

  (H15.6/1掲載)
清浄心

如何なる場合も、我欲の為に人に求むる事非れ。
人をしてハッと息を飲む思いさせられる迄の清浄心とは、
一切の我欲なき己となる事なり。

谷底にありてひっそりと咲く花、
いかに美しくとも、人に誇らんとなす心は非ず。
求めんとなす心は非ず。

美は自然なり。
自ら作りしものには非ず。
人に知られずとも意にかいせず。

静かに咲きて実を結び、
次代につたえゆく自然のわざそのままなるを、
我欲充満の人、ハッと胸をつかれて、
思わず我欲を忘れしむるなり。

しかし、次の瞬間には我がものとなさん欲の起こりて
摘み取る己が浅ましさ、悟り得ざるはいと哀れなり。

この人知れず咲く花の心こそ、
清浄心を求むる者の師といたさねば相ならぬ事なり。

何故ならば、これ神のわざなればなり。

人の為、国の為なりと大声に呼ばわりて我欲の為に、
歓心を求むる選挙に、いかばかり無欲の人のあるべきや。
さればこそ、選挙の度に失望させらるる人選はむべなり。

 合掌
 
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