平成15年度法話
  ここでは当道場で観音様より賜りました
  お言葉を掲載致します。

  今回は続けて2話掲載致します。
  (H15.3/1掲載)
懺悔の境地

目の前に現れた我身を不幸にする相手は、
すべてこれ己れの業の現れなり。

己れ犯せし罪とがは忘れて、すでに知られざれども、
苦しめらるる相手こそ、姿形に現れし我身の業なりと、
深く悟りて仕え尽くしてこそ、懺悔となるものなり。

憎き相手を憎みては、又しても業を重ね重ねて、
益々深まりゆく己が罪障に、
我と我身を苦しむる地獄を自ら作りつつ、人は業火に身を焼かれ、
果てなき苦しみにもだえもだえて、
救われ様も無き地獄を作りゆくものにあり。

本然と目覚めて見れば、我を苦しむる相手こそ、
我身を救わんと現れし仏の使いなりと悟りて、
しかと腹を定めて只ひたすらに、懺悔の境地にて仕えゆく時、
必ず相手の心はほどけて、我に下座なす相手となるなり。

即ち、敵と思いし相手こそ、我を救って下されし仏となりて、
誰よりも強く頼もしき味方となりくるる事、
即ち因果の法則なり。

さればこの世に敵と申すもの、誰一人としてなし。

すべて眼前に現るるはこれ皆、仏の使いにして、
やがて己れを仏と成し下さるる大恩人なり。

 合掌

輪廻転生の真意

人は霊魂の進化の為に肉体を与えられ、その肉体を通じて、
物質界の全てを以て魂の進歩向上を計らんが為に、
人生は有るものであり、肉体に溺れ物質に迷いて、
人は堕落の一歩をあやまるものである。

故に、生も死も亦、物質界の裏表にありて、
己が生命の真価を悟らしめらるるが故にこそ、生死の真の意義ありて、
生命とは肉体物質にあらずして、

霊魂の不滅なる所以を、悟らんが為の生死にあるを悟り得て、
輪廻転生の真意は生かさるるものにあり。

 合掌
 
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