平成15年度法話
  ここでは当道場で観音様より賜りました
  お言葉を掲載致します。

  (H15.10/1掲載)
無欲即大欲

無欲即大欲への道なり。
現世の欲とは、即ち煩悩なり。

肉体にまつわる全て煩悩故の迷いなり。
肉親、財産等々全て現世に在りて我が肉体にまつわる迷い、
即ち煩悩故の欲なり。

されば、肉体を解脱なし得たる時、
人は始めて真の大欲に目覚め得るなり。

広大無辺なる大宇宙の中に、取るにも足らざる微少なる我の我欲とは、
只々笑止の至りなり。

一瞬の間の我欲に身をけずり、焦がされて、もだえ苦しむ様、
まさに哀れとも笑止とも申し様なき妄想に過ぎざるを
無限の闇にさまよいて、尚、追い続けゆく地獄とは、
自ら作りて自ら乗りゆく火の車なり。

現世肉体の真価とは、この煩悩我欲から解脱いたす為の道具なるを、
本然と悟りて見れば、只一切は我が妄想にして目覚むれば、
即ち一弾指の中に消滅なしゆく処、全てこれ空なり。

しかして大欲とは、この空に帰して
我、仏と一体なるを悟らんとなすものにあり。

大空即仏なれば、我が身解脱なして元の空に還元なす時、
何物も無き世界を悟り得て、即ち、

あると思いしは妄想にして無始より無終に至るまで
我は仏なり、空なり、何ものにも犯さるる事なき無我無執なり、
と悟り得てこそ真の価値なり。

 合掌
 
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