平成15年度法話
  ここでは当道場で観音様より賜りました
  お言葉を掲載致します。

  (H15.1/1掲載)
修行者の心得

壇上に昇れば真剣なり!
壇上は真剣の場なり!
真剣とは命がけの場なり!

神仏に向かい奉りて、命をかけて行じ奉る心にこそ
法は生かされ、己れ自身に現され、現実となって、
「法、即、証明」即ち顕教は法に依って事相を作り、
事相は行ずる者の心次第にて現実となって現し得る事なり。

此処に法則に坐す者の心がまえこそ、密教の心髄なり。

密教とは三味一体の行なり。
即ち口に真言を唱え、手に印を結び、心でそれを思えば、
現実となりて現るる事なり。

されば、常に心を無となす事に専念なし、
一切の悪を思わず、只ひたすらに佛を念じ、
信の一字に徹し切る事なり。

現世物質界に在りて、物質に溺るるが故に心を忘れ、
己れの真我を悟り得ざる愚者となり下がるなり。

凡夫は肉体を我欲の道具といたすが故に、
尊き宝を瓦れきと化すなり。

肉体とは佛より授かりたる無上の宝なり。
この宝、未来永劫の己が魂の至宝となしてこそ、
現世の生は尊く行かさるるなり。

即ち、身・口・意の三密は肉体ありてこそ成就いたさるるものにして、
形なき霊の世界にては成し得ざる行なり。

肉体とは、頭脳にて感得なし、知識といたして先ず己れをととのえ、
心の準備なし得たれば、身に行いて魂に刻み付けて
ようように真理を悟り得たる後、その真理を現実に現し得るが密教なり。

されば、真理を悟り得る迄の行が即ち顕教にして、
この顕教、現実に現し得る秘法が即ち密教なり。

肉体在りてこそ、顕密両道一如と成し得て、
始めて成仏の世界に入るものにあり。

 合掌
 
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