|
いかなる場合にも悪舌を吐く事は、懺悔を作る事なり。
人はその懺悔を、重ね重ねきて、
今日消滅の致しようも無き悪業となり、その報いを受けて、
現世の地獄を作るなり。
されば、報いは即ち悪業の証明にして、
速やかに悟りて、懺悔なし、改悔と身に現わしゆく処に、
因縁消滅となり、次第次第に浄化なす己が身の実相となりて、
現るるは即ち功徳なり。
されば、因縁浄化なくして、身の功徳は現れざる事、
よくよく悟り得れば、一切の不幸は皆、己が身の罪、
知らず知らずに懺悔なさしめらるる、大慈大悲の仏恩なりと悟り得る処にこそ、
信仰の価値ありと申すものなり。
何事にも、己が罪科悟り得ずして、
又しても地獄に落ち行く愚か者には、仏智見は開かれざるなり。
仏恩無量なる所以ここにありて、それぞれの因縁浄化に従いて、
仏の智慧の授かり得る事、即ち成仏の道なり。
１日１日積み重ねゆく己が罪障、深く悟りてみれば、
不幸の淵の眼前にありて、１歩１歩近づきゆく凡夫の浅ましさ、
唯々限りなき悲哀なり。
大御親たる御仏の大慈大悲、しかと心に刻みつけ、
片時も離さぬ修行にこそ、安心立命の境地ありと悟るべし。
合掌 |
|
|
