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夢幻に何方か分からないが、
銀紙で包んだ丸いボールの様な物を、枕元に置いたので、
何でしょうと開けてみると、愛の包みである。
『大愛』は無限の智慧と無量の威力である。
と仰せられて、中に三個の銀玉が有った。
そこで、ハッとして悟らせられた。
即ち、大慈大悲の心とは、無限の智慧と無量の威力を、
現わすものであると。
人は愛に目覚め、愛の心を深く大きくする為に現世に在りて、
大愛を育てゆく修行の深まるに連れて、
次第次第に、悟りの智慧が備わり、何物にも負けず、
何事をも成し遂げ得る無尽蔵の力が、備わってくるものである。
愛とは、至上の幸福である。
一切空中、無尽蔵の智慧と力と共に在りて、
神仏とは即ち、至上の威力と、無限の智慧そのものにましまして、
人はそこに到達する為の今世である。
現世物質界の人間間の知識や、地位や、財宝など、
取るにも足らざる微々たるものである。
*三個とは、自分と智慧と力と一体となりて、
大慈大悲そのもの、即ち仏と成るのであるけれども、
今は別々にして、自分と個々に分かれているのを修行して一体となれば、
この包み、即ち我、仏成りと申さるる処なり。
即ち、大宇宙→銀紙の包み に包含されている無限の智慧と
無量の威力と我と、渾然一体と融合された時、
始めて我は仏なり、との意なり。
合掌 |

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