平成14年度法話
  ここでは当道場で観音様より賜りました
  お言葉を掲載致します。

  (H14.4/1掲載)
菩薩道

此の世は全て、因縁因果の法則によりて輪廻転生なすものにありと悟りて始めて、
生れし甲斐ありと申すものなり。

孝も不幸も全て、己れの作りゆくものにありと悟りて見れば、
大慧平等なるそれぞれの現実をよくよく見極めて、
如何にせば幸と成り得るかを悟りて、

その努力によりて、自らの人生を向上なすべく精進いたしゆく事こそ、
人生至上の生き方なりとしかと悟らば、
日々は只々己が幸への一歩一歩なりと覚悟定めて、

その生き方にこそ幸の因を作りゆく事のみなりと悟り得れば、
何事にも己が幸の因を作るべき御手配なりと、
一々に先ず己れを無なしくいたして、

人の為に捧げゆく心構えの出来得たる時、
成仏の道はその終極なりと、目覚め得る処なり。

人は仏と成らんが為に、
輪廻転生を繰返してようようにこの理を悟り得たる時、
始めて菩薩道は開けゆくものにあり。
菩薩と成らずして絶対に仏にはなり得ざるなり。



故に如何にお人好しなりとも、菩薩の道を行ぜずして仏とは、成り得ざるなり。
菩薩の道とは、只人情にて人に接するのみには非ず。

相手をして仏たらしむるべき道、理にかないたる慈悲心にこそ、
人情は菩薩道とかわるものなり。

或る時はうちのめいたしても、相手を目覚めしむる事こそ慈悲なりと悟りて、
涙をのみてつき離す心もなくては、眞の情とは申されぬものなり。

未来の幸を祈りて、慈悲の鞭を振う心にこそ、菩薩の慈悲はこもれるものなり。
されば、己れ自身にしかと、眞に相手を救うべき理を悟り得ざれば、
菩薩の慈悲は現わされぬものなり。

この世は全て、菩薩となるべき修行道場なりと覚悟致して、
この因にこそ成仏の果を得らるるものなりと、不言実行の修行こそ、
やがてどうどうと仏界に迎え入らるる至幸の道なりと悟るべし。

 合掌

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