平成14年度法話
  ここでは当道場で観音様より賜りました
  お言葉を掲載致します。

  (H14.1/15掲載)
真実の心

汝等、一同の者よ、ただ今静かに己が心の内を見つめて、
己れ自身を深く探りみるべし。

汝等の心中、いかばかりの真実をもって、
人の身を案じ、人の身を思う心のいくばくなりや。

汝等がまず己れを捨てて人の身を思いやる心とは、
その心に応じたる神仏よりの御加護ありと悟るべきなり。

されば、ただ今この地球と申す一大家屋はまさに火宅なり。
火の海なり。

さてこの燃えさかる火の中より、汝等を、まず我が身、
先に逃れんとなす心、百人がおそらく百人なるべし。

さればまず己が身を挺して、火中に入りて我が子を救わんとなす
親心ある者いくばくなりや。

そこに己が心中深く探り、我が身ほど愛しきものはなきただ今、
我が身愛しきほどに他人もまたその身愛おしかるべし。

我が子愛おしきがほどに、他人もまたその子いかばかり愛おしからんやと、
推し量り得る心のゆとりありてこそ、我が子を思う真心もって、
人の子をば救いやらんとなす真心いくばく存するや否や。

汝等がその真実の心に応じて神仏、汝らへの慈悲垂れ給うものなり。

さればいかにもしてすがり奉らん心の真実とは、
我が身を捨てて人の身を思いやるこそ、己れ神仏より頂き得る
功徳なりと、しかと悟りてみるべし。



さればただ今この娑婆世界の一大因縁にあたりて、
我が身も人も共に地獄に落とされんとなす瀬戸際なるぞや。

ただひたすらにすがり奉りて、救い給えと祈る心に、
いささかなりとも人の身も共にと祈る真実のありてこそ、
我が身も人も救わるるなり。

汝等ここのところを深く悟りて、この聖地において、
観音の懐に抱かるる康けき心、いかにも嬉しく安堵の思いいたすなれば、
人の身もまたかように安穏ならしめ給えと祈る真実を作りゆくべし。

汝等の愛しさひとしおなるが故になおさらに、
いかなる大変ありとても必ず救いやらねばならぬと、観音固く決定いたすが故に、
まずいかなる天変地変にも必ず救い頂き得る身となりくるるべし。

その功徳とは、まさに汝等が心に、我が身の愛しきほどに、
人の身をまた愛おしむ真実の心養いゆくことなり。



ただ今目下の急務とは我も人も必ず共に救わせ給えと必死に祈る真心を
形に表し、心なき者をして神の恵みに逢い奉り得る信解を授けやることなるぞや。

汝等がただ一人にても、ここまで運び、行ずることは容易ならざる心境なるべし。
されど一大事起こりなば、さようなことは申しおられぬなり。

その時にこそ必ず守り頂かんがためにも、人の身に真実捧げて導きやるべし。
これぞまさに己が身、救わせ頂き得る功徳の秘訣と真に悟らば、
今後は真実を尽くして下座の行、必ずここなり。

一人の者にも正法を伝えゆかねば己が身も救い頂けざると深く悟りて、
まず人の身思う真心をこそ、瞬時惜しみて養いゆくべし。

世の終わりまさに間近なるぞや。
ここに集いて観音の袖にすがりて守られたくば、
ただ一名の者なりとも共に救わせ給えと祈る真心にこそ、
応え賜わるものなりと深く悟りて行ずべし。

 合掌

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