平成13年度法話
  ここでは当道場で観音様より賜りました
  お言葉を掲載致します。

  (H13.5/1掲載)
成仏の道

人の欠点ばかり誹る人は、自分の欠点に気づかず、
従って自分を不幸に落とし入れるものである。
他人の美点をのみ見て誉める者は、自分の美点をも人に誉められ、
人の信頼を勝ち得るものなり。

集合の社会にありて、欠点だらけの人間の中で、
互いに誹り合い、己の悪に気づかざる故に和を欠き、
争いとなり、不幸を呼ぶものである。

人互いに信じ合い、助け合う処に和があり、幸せ自ずから開けゆくなり。

されば修行とは、己れ仏となる道を根本と成すが故に、
人の欠点を咎めず、相手の欠点は己の内心なりと、自らの反省の具と成す処に、
相手を拝み、相手を仏と成す事となるなり。

人の美点を見出して尊敬成さんは、又、己が美点を現わす事なり。

己が美点を人に認められて、初めて人の尊敬をも勝ち得るものなり。
されば、努めて人の美点を見出し、己が向上の師と崇めゆく時、
己知らず知らずに教化されゆくものなり。



人の欠点をのみ咎め、さげずみゆかば、己が進歩も向上も無き人生となり、
遂に不幸を招く素なりと、悟り得てこその自己反省なり。

何人たりとも悪のみの者は非ず。又、善のみの者も非ず。
互いに許し合い、労り、包みゆく愛とならば、共に幸せとなり得るものなり。

人皆互いに許し合い、助け合い、励まし合うが故に、
集合の中にこそ人に揉まれ揉まれて、洗われゆくものにあり。

人里離れて、己一人良しと我儘に暮らしては成仏の道は、
容易に悟り得ざるものなり。
成仏とは、揉まれ揉まれて、心の垢を洗いゆく事なり。

 合掌

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