平成13年度法話
  ここでは当道場で観音様より賜りました
  お言葉を掲載致します。

  (H13.3/15掲載)
佛心とは

佛心とは、一人一人の他人に対する思いやりの心から、
芽生えゆくものにあり、すべてを人の為、人の為と計らう事なり。

講義を聞きてノートに筆記なし、頭脳に詰込むを学問と申すなり。
いかに学ありとも、仏の悟りとはならず。
何故ならば、仏の悟りとは学問に非ず。心の豊かさなればなり。

学問を学びて頭脳いかに冴え渡り、するどき智恵を磨けばとて、
他人の為に役立たざれば、何の意味もなき人生なり。

人と生れて成長なさんも、学問を学びて智恵深めゆかんも、
皆これ人間社会に役立ち得ればこそ必要なり。

人間社会に役立つ事は、文化文明の発展をもたらせて、
豊かなる社会を作りゆく事にあれども、
その文化文明が人間の心を病ましめては、もはや学問の意義何ら価値なしと
悟る処に、学問の大切さあるを悟るべきなり。

されば、頭脳明晰なるは最もほむべき事乍ら、
その明晰なる頭脳を以て人を思い、社会を思い、一人一人の心を重んじて、
人にすぐれし頭脳を以て社会の平和、人の幸をのみ考え行う処にこそ、
人、神と成る素質となり得るものなり。



現在の世相、つくづくと悟りゆく時、人の頭脳は悪に悪にと働きて、
折角の身の徳は悪魔にむしばまれ、社会は地獄と化し、
人は不幸へ不幸へと落ちゆく有様にて、人徳何ら省みられざるは、
当に地球破滅の根源なり。

人類共に相争いて、己が利益にのみ没頭なし、他を思わざる冷血さ、
氷の如き世相なり。

温かき心にありてこそ、与えられたる智恵のめぐみ豊かに生かされて、
人類の至福を呼ぶものにありと真に悟り得て、
温かき心とは即ち佛心なりと、自らにうなずかるる己と成るべき修行こそ、
真の価値ある人生と申すものなり。

 合掌

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