平成13年度法話
  ここでは当道場で観音様より賜りました
  お言葉を掲載致します。

  (H13.1/15掲載)
人生の節目

人の為に祈ると云う事は、
自分自身を進歩向上させる事である。

人生には常に節目がある。
即ち節目とは何か新しく出発する時であって、それは丁度文章の点・丸の様なもので、
文章に点があり、丸があるから読みやすく、意味がはっきり分る様に
人生の点とはここで一句切りと申す時、又丸とは次の出発への終点を
つける時である。

例えば、正月に向かいて大晦日は丸で、一年の終わりの丸をつける時であり、
正月三箇日の終わりは点をつけて、四日からさて仕事始めと
なってゆくのである。

これと同じく人生にはその航路にたえず浮き沈みがあり、
もだえ悩むとき、友に話し慰めを得るは、
丁度船が入江に入りて大波をさける様なもので、共に祈り励ます事の出来得る友こそ、
人生航路の良き杖であり、神仏の恵みとも申すべき力である。

入江に一時休むは人生航路の点であり、慰め励まされて勇気を得るは丸であり、
これから又、新たな出発をしなおしていく事の出来得る力となって
進む事が出来るのである。



それ故に長き人生航路に人は、常に節目をつけ、一句切りすれば丸をつけて、
次の節目に向かいて雄雄しく船出して行く事が大切である。

一年如の成長しかり。結婚、出産、仕事等々、
いろいろの節目々々に常に進歩し向上してゆく事は、人生の大切な意義であり、
その為にこそ人々は共に祈り、共に慰め、共に励まし、共に助けてゆく為の
共同体である事を決して忘れてはならないのである。

それ故に人は、絶対に一人では生きてゆく事は出来ないと云う事を悟った時、
人の為に尽くす事、人の為に祈る事は、つまり自分の為にしている事となる訳であり、
ここに自他一体なる真理がはっきりとうなづかれる訳である。

人生の一句切り一句切りに、自分が人の為にどれだけ尽くしているか、
又、どれだけ祈っているかを静かに考えて見る時、
人に尽くし、人の為に祈る自分の真価がはっきりと分って来るのである。

 合掌

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