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天地の論理をわきまえて踏み誤らざる事、
是れ人間本来の使命なり。
人、人に在らざるが故に、世上混沌として、
天怒り地狂うなり。
人、安穏成らざる所以、皆自らの招きし故なり。
もともと天地自然とは、神そのものの姿なり。
人またその中に在りて、自然のままに生かさるるを、
無上の栄光となし、唯一の幸せと悟りてあれば、
天も地も不自然なる現象在るべき筈なし。
人間の悪念、さながら黒煙の如くに地上を覆うが故に、
明らか成らざる現象、即ち盲のごとき振舞いが、
道踏み誤りて身も心もずたずたに成りたる姿と現れし、この地球なり。
天の怒りは地球を覆う悪現象と成りて、
大空を悪魔の欲しいままに委ねて、空気も雨も人間の存在を脅かせ、
地の荒れ狂う様、火山の噴火となり、地震となり、津波となりて、
生命を奪い死の恐怖は、人々をして益々狂わしめ、
果て無き狂気に互いを犯し、命の尊さ忘れ果てたる有様が現世なり。
悪世末法の末とは、当に現在の事にして、
人、人心恐恐たる事、無限地獄の如し。
正法世に出でずんば、到底救われざる事、慨に明らかなれども、
狂える人心には、正法の何たるかを理解成し得ず。
理解成し得ざるが故に死の淵に望みて尚、盲の如し。
一人一人、踏み止まらせて懇懇と悟し、
目覚ましむより他に救うべき道なし。
正法行者の難行苦行、当に是れなり。大使命なり。
世を救い人を救わん道、只一筋の菩薩道なり。
艱難をものともせずに敢然と立向かう雄雄しき信念、
培いてこそ成し得る業なり。
さればこそ、御仏必死に守り賜わる処なり。
観音自ら、地に下りて共に励まし、力づけ助けゆく処なり。
共に現世の悪と戦いて、かならず勝ちとらねばあい成らざる事、
よくよく決定致すべし。
合掌 |
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