平成21年度法話
   ここでは当道場で観音様より賜りました
   お言葉を掲載致します。

   (H21.2/1掲載)
無欲万有

無欲は万有に通じ、貧欲は無一物に通ずる心なり。
されば欲あるが故に信解なきなり。
貧欲は信解を曇らせ無欲は信解を光らすものなり。

さればこそ一切空なる真理に於いて、
微々たる己の貧欲いかばかりなるやば、
計り知られざる無限供求の真理の中に、求めても求め得られざる
あくことなき求欲は地獄とも悟り得ずして、
遂に我身自ら亡ぼしゆくなり。

無限の宇宙に無量の財宝充満いたす中に在りて、
己その主とも知らざるが故に、貧にあえぎ、貧に苦しみ、
あくことなき無限地獄に只求め、求めて果てなき貧欲こそ
身に一物もそなえ得ざる己を作るものなり。

豊かなる心とは無一物にして、万有の中に在るを知る事なり。
万有即神なればこそ無欲は信解に通ずるものなり。
絶対なる信解とは、只無欲に在りてこそ得らるるものなり。

我がものと申すもの何一つとして無きを悟り得て、
必要に応じて現わるると信解なし得る処なり。

空即是色、これなり。

我がもの、我がものと我執いたさば、如何なる宝も身に付かざる事、
突然に失うは世の常なるを悟りて見れば、
色即是色これなる心に刻みおくべし。

我が命にしてすでに我がものならざるを、
などてや他の何物を以て我がものとなすべきや、
我一人空に在りて、空即神なりと、しかと悟り得れば、
我即ち神なり。

神仏の御ふところに抱だかれて、神仏の御心のままに
なさせ給わる己にあれば、これ以上の果報いづくにありや。

信解の偉大さ、絶対なる果報身にしみじみと悟り得て、
これ生くる身の無上の幸と感謝なす時こそ、
人は神と一体なり。


 合掌


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