平成21年度法話
   ここでは当道場で観音様より賜りました
   お言葉を掲載致します。

   (H21.1/1掲載)
因果理法

人の美点を見て自分もそれに見習おうとする心は、
すでに自分の目覚めであり、
人の美点を認めずしてその欠点ばかりを責むる者は、
それ自体自分の次元の低きを暴露するものであり、
自分自身の向上、進歩をはばむものであります。

人はすべてに於いて満点の者は一人としていない現世で在る、
自分自身がすでに満点でない証拠でありますから、
人を見る事鏡に映る自分の心であるとしっかと悟っている人は、
他人の欠点を決して口外はしないでしょう。

それは自分自身の欠点を暴露する事と等しいもので
あると云う事を知っているからです。

他人の非難をする前に先ず自分の心に問うだけの心の余裕があれば、
決して人をとがめる事は出来ない筈です。

神仏はすべて平等に一切の裏表を見そなわせられ、
一人一人の心を正して下さる為に、
その人その人の因縁を悟らせ給いて自己反省の機会を
お与え下さっているのであります。

即ちそれが自分の目の前に現れて来る他人の姿であり、
自分の姿や環境となるのであります。

或る人は自分の姿(例えば病気)や環境は、
これは因縁であるから仕方がないとあきらめの自己弁護をしています。

又他人から与えられる自分の苦痛な皆、
他人が悪くて自分には何の罪もないと思って他人を責めます。

それで益々苦しみの地獄を自分で作ってゆく事には気が付かず、
遂にどうにもならない最後となってしまうのであります。

正法とはこれを正して、一切の悪因縁をせん除し
幸への道を切り開いてゆく法なのであります。

信じて行じてゆく信者一同は皆、
この道を一心に歩み進んでいる途中でありまして、
決して完成されている訳ではないのでありますので、
道中でくたびれて挫折しようとする人々もあるでしょう。

その時共に励ましの言葉をかける親切心が余りに強い言葉となって現れては、
かえって相手におそれの念を抱かせて逃げてゆく人々のあるのは、
大変残念な事と思います。

何とかして救ってあげたいと一心に救いの御手を差し延べて下さる
観音様の御心をしっかと自分自身に頂いて行なう時には、
相手の心を恐れさせたり、嫌がらせたりして逃げ出す様な事はさせないでしょうが、
まだ修行が足りない時は熱心さの余り、観世音菩薩の大切な御弟子を
自分の浅慮で失う様な不甲斐無い事をも知らず知らずに犯していると反省して、

常に御尊師たる観世音菩薩様の御心はどうであろうか?と、
考え考えながらの言動にこそ自分自身の進歩向上があるのでありまして、
ここにこそ正しい道の法が存在するのであります。

人は正しい法で正しい道にのっとって、修行してゆくのでなければ、
いくら一生懸命に御経をあげて行じてみても、
知らず知らずに人の道、仏の道から離れて行く修行では
かえって悪魔、外道に進んでいる自分を気が付かず、
悲しい結果が待ち受けているのでありますから、

どうぞ照真正道会の信者は一人余さず正しい修行に心がけて
必ず仏道を成就する様、切に祈ってます。

これは観音様の必死の御言葉であります。


 合掌


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