〜 新建材を使わず
古材を生かすリフォーム 〜 |
1.古材ならではの個性
古材は、傷もあれば割れもあります。でも、そうした傷や割れは一朝一夕には生まれません。
それは新しい木材にはない、長い年月を経た古材だけが持っている個性であり味なのです。
この古材を材料に現代のライフスタイルに合わせ改修する古材再生は、古材の個性を生かし、人工的には造れない
独特の風格や重圧感、高級感のあるどこか懐かしい安らぎや寛ぎの空間を演出します。
2.古材のメリット
木材は乾燥することにより強度が増します。
古材は長い時間をかけて自然乾燥していき強度が増した「天然乾燥材」です。
樹齢100年の檜(ヒノキ)の場合は、伐採されてから100年後が最も引っ張り強度・圧縮強度が増しており、その後はゆるやかに強度が減少し、300年を経過すると伐採時と同程度の強度に戻るという研究結果もあります。
現在広く使用されている「強制乾燥材」は、130℃近くの高温で強制的に乾燥させた木材です。
短時間で強度を上げられ、反りや割れなどがなくなり加工しやすい木材となりますが、樹脂まで染み出してしまいパサパサになります。
結果、木の弾力性や艶はなくなり、木材の行う呼吸(調湿効果)は減ってしまいます。
耐震性も減ってしまい時が経つにつれ劣化します。
実は自然乾燥された「古材」は、「新材」より丈夫で長持ちであるとも言えるのです。
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