……ヒトの欲望とは灯火のようなものだ。
小さなうちは暖かで心地よい。
だが、燃え続ける火はやがて炎となる。
全てを焼き尽くすまで止まらぬ怪物にな……
ヒトはそんなものを愛しすぎた。
その安易な温もりに依存し、全てを灰に帰す破壊者の本性には目を背けてきたのだ。

『真・女神転生V NOCTURNE』/氷川
『文明の発展』が『自然の破壊』につながるように、食欲を満たすという日常のことでさえ、動物を殺し、植物を摘み取ることで成り立ちます。
切っ掛けが、どんな小さな欲求であっても、他人を巻き込み肥大化するに従したがって消費の規模も大きくなる。
周囲に影響を及ぼすと知りながら、己の目標を叶えるためなら止む終えないという考え方は恐ろしい。
しかし、それを正当化してしまう人間はもっと恐ろしい。

欲しながらも自分は『白』だと思いこんでいる人間は、何かを傷つけ、破壊した時、口にする言葉がある。
『夢のためだから』と……。
世間が『夢』と云って美化したがるものの正体は『欲望』でしかありません。
過去の名句集

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011-020