檀信徒随筆集2002最終更新
「檀信徒随筆集」は、「かなくら山報」に寄せられた 檀信徒の随筆等を編集したものです。 |
八十路の大峯山修行 |
大峯山修行に詠める |
山寺の桜散る 浅野内匠頭しのぶ |
寶頂山蓮華寺 大日堂 『かなくら山報』第98号 2002/04/20 奧荒田 藤村すみ枝 大日堂は、昔々よりお大日さんと呼んで霊験のあるお寺です。大峯山 参りは昔からあったと思ます多く。戦後、昨年亡くなられた學明和尚の 導きで、「大峯山に登らんと男にならぬ」などと口にして、凛とした服装 での人がお参りされたのを覚えております。醍醐会もでき多くの人が 學明和尚と共に修行されたのです。 御詠歌の夜は、「二十八日は大日さんに参って来よ」と、それにつけ て色々なお話を聞かせてもらいました。南無大師遍照金剛を唱え手を 合わす事、一番大切な先祖供養です。永い間の御詠歌の内に、色々 と有難い教え、そして護摩供養のお陰を知る事ができました。 毎年一月に行われる初大日さんは、たくさんの行者さんの出仕で、 一年の悪を払い今年の無事を祈って大護摩が焚わかれます。立ち 上がる煙の中の炎、その時はみんなが夢中で祈ります。たくさんの お参りで賑わいます。護摩が終りますと餅投げです。面白いです。 次に食事を頂く。これはとても素晴らしい光景です。大日堂の広場 に敷物を並べ善男善女が輪になって青空食事です。朝早くから作っ てくださったまぜご飯、お煮しめ、大根なます、酒の肴のたこ、いか なご、その時だけは我がち、味のよさにみんなが満腹。「お家どこ、 加西、お宅は東条、よ参り」と話は弾む。今年もみんなと一緒にお参 りができたと感謝します。帰りは鯛焼きを買わなとささやきながら大 勢の友に、「また参って来な」と別れを告げます。どこかで老僧の大 きな声が聞こえるよう・・・。陰と思うのです。「信じる信じないは自分 の心やで」、學明和尚の尊きことばです。物資やお金で買う事ので きない護摩供養でした。「姉さん、お陰やな。大日さんのお陰」と話 した友を思う。数知れぬ友とお参りする大日さん、みんなが末永く 続く事を祈ります。合掌。 |
参与会結成二十周年記念式典参加に思う 高野山七月、とメモせし日より日々の流れの速さにも生きる証と思う |