笑いと健康
『かなくら山報』第78号 1998/08/05
的場 T・N
先日、ある仏教の集会で、現代人は笑いを忘れていると言った
人がいました。仏教には、和顔愛語という教えがあります。微笑み
こそが人間にとって忘れてはならないものだと説いているのです。
人間である限り笑顔や笑いは必要なのです。それは健康に大い
に関係があるからです。
先日、AM神戸放送のラジオ講座で「笑う療法」というお話を聞き
ました。リューマチにより苦しむ一人の女性の体験話でした。それ
は実際に病み、苦しみ、悩む毎日を過ごす中で、腹から10分間
笑うことができたらその苦しみから二時救われるということでした。
笑うことにより、NK(ナチュラルキラー)細胞が増加するからだそう
です。
笑い話をひとつ。ある若者が老婆に向かって、「そこどけ、
婆婆!」と言ったそうです。するとしばらくして老婆も若者に向
かって、「お前さんは、爺爺になるまでいないのか。」と言ったそ
うです。(笑い)
人間として生まれ生きるかぎり、老いは避けることはできま
せん。人は一人で生きていけないものです。お互いに関係し
あって、助けつつ、助けられて生きていく、そこに出会いの尊さ、
めぐり逢いの不思議さがあると思います。
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