【2008年12月29日】

2SC959は入手不可なので出力はFET(2SK117)とする。(回路図)

SEコンはDipマイカで代用する。 (基盤配線図

MJ誌2008/9&10をヒントにMCイコライザをレコードプレーヤ内部に組み込む。
シールド線MOGAMI 2511は中心線が切れやすいのでテンションがかからないように配線する。

出力オフセットの調整は200ΩVRではかなり難しい。ぴったりゼロに追い込めない。右Chはオフセットが異常に出るので調べたところ、3段目プラス側2SK117のゲート電圧がかなり高い。2段目カスコードの2SJ103が怪しいので手持ちの2SJ74と交換したら問題なくオフセット調整ができるようになった。

レコードプレーヤは30年以上前のパイオニア製。DDモータだがクオーツではない。回転トルクはかなり弱いのだが正常に動作している。
合板で出来ているのでトランスや基盤は木ねじで固定した。基盤には金属シールドが必要だがいずれ組み込むことにしよう。

 



【2009年1月13日】
左Ch出力のオフセットが不安定だ。プリアンプのVRを上げ下げするとそれにつれてスピーカのウーハーが前後するので気持ち悪い。左Chについても2段目カスコードの2SJ103を2SJ74と交換した。電源スイッチの線が基板近くを走っているのでルートを変えて基板から離した。多少のハム音が減った。左Chのオフセットは少し安定するようになった。LPをかけるとターンテーブルの動きにあわせるようにゆらゆらとウーハーが前後する。ちょっとハウリングしそう。久しぶりのLPだが、LPの音はCDよりも滑らかで安心して聴ける。特にソロVnは気持ちよくてCDよりも良い音が出てくる。昔はこんない良い音がするとは思っていなかったが、レコードにはこんな良い音が詰まっているのだ。


【2010年5月30日】
動作が不安定なので改造する。出力をTr式に変更した。2SC959はTr式プリアンプを潰して取り出したもの。ついでに電源回路とケースもTr式プリアンプのものを流用して、独立したMCアンプとした。
プリアンプの電源は2400μFのフィルタコンデンサだけでレギュレータなしである。最初これで試したがどうしてもハムが乗ってしまう。そこで2010/6の記事にある簡易レギュレータを応用し、±24Vレギュレータを組み込んだ。
2SC2238/2SA968は手持ちにあったコンプリTr.だ。



出力のオフセットがかなり出る。バランスVRの調整はかなりシビアで、ちょっと動かすと動いてしまう。±100mVに追い込むのがやっとである。電源投入後にオフセットが落ち着くのに時間がかかる。±24Vレギュレータの効果か、オフセットの安定度も改善した。ハム音はかなり改善し、スピーカから離れて聴くには気にならない。安心してレコードを楽しめるようになった。Vnソロの音が滑らかだ。


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