ロールオーバー

複数レイヤーを持つ画像をロールオーバーイメージにする。ロールオーバーイメージとは、Web上で何らかのイベント(マウスオーバーやクリックなど)を与えられた時に、別のイメージに切り替わる機能をもった画像のこと。
ロールオーバーパレットでは、選択したスライスまたはイメージマップ領域にステート(イベントに対応した切り換えイメージ)を追加していくことで、ロールオーバーイメージを作成する。各ステートごとに表示レイヤーを変えておけば、Web上ではイベントに応じてイメージが切り替わるように見える。

また、本パレットでは、ステート作成と同じ要領でアニメーションフレームを作成することもできる。アニメーションパレットと連動して使うことで、画像内に部分的なアニメーションを作ることができる。
さらに、ステートにアニメーションを設定することで、マウスオーバーやクリックといったイベントをきっかけにスタートするアニメーションを作ることもできる。

パレットボタン

アニメーションフレームを作成
※本ボタンはパレットオプションで「アニメーションフレームを含む」をONにしないと表示されない。
選択したイメージマップ/スライス/ステートを範囲とするフレームを追加する。追加したフレームはロールオーバーパレットだけでなく、アニメーションパレットでも連動して編集できる。

レイヤーに基づくロールオーバーを作成
選択レイヤーのレイヤーベースのスライスからステート(切り替えイメージ)を作る。「ロールオーバーステートを作成」の場合は画像全体からステートを作ることになるので、選択レイヤーだけをロールオーバーイメージにしたい時はこちらを使用する。

ロールオーバーステートを作成
基準イメージ(Normal)を元にしてステート(切り替えイメージ)を追加していく。デフォルトではOver,Down,Click,Selected,Out,Up,Noneの順で追加される。

パレットメニュー

項目を複製
※選択したサムネールによって、メニュー名の「項目」の部分が「イメージマップ」「スライス」「ロールオーバーステート」「フレーム」 に変わる。

選択したサムネール(の項目)を複製する。
スライスの場合は「スライス>スライスを複製」と同じで、そのスライスに設定されたロールオーバーステートを同時に複製したり、複製したスライスのペースト場所を選択することができる。

ステートの場合は表示設定のみが複製され、複製ステートに割り当てられるイベントは、現在設定されているイベントに続くイベント(Over,Down,Click,Selected,Out,Up,Noneの順)となる。

フレームの場合は、複製されたフレームが元フレームの次のフレームとして追加される。

項目を削除
※選択したサムネールによって、メニュー名の「項目」の部分が「イメージマップ」「スライス」「ロールオーバーステート」「フレーム」 に変わる。

選択したサムネール(の項目)を削除する。イメージマップ・スライスの場合は、設定されたロールオーバーステートも同時に削除される。

ロールオーバーを削除
その画像に含まれる全てのロールオーバーを削除する。

ロールオーバーステートをコピー/ロールオーバーステートをペースト
選択したステートを「コピー」し、別のステートを選択して「ペースト」すると、元のステートの表示設定がペーストされる。ペーストされるのは表示設定だけで、それぞれのステートのイベント(Over,Downなど)は変わらない。

ロールオーバーステートオプション

Over
領域にマウスオーバーした時のイメージ。

Down
領域をクリックし、押し続けた時のイメージ。

Click
領域をクリックした時のイメージ。(押し続けなくても)カーソルが領域から離れない限り表示。

Selected
領域をクリックした時のイメージ。(押し続けなくても、カーソルが領域から離れても)、別のロールオーバーが選択されるまでずっと表示し続ける。ドキュメントの表示切り替えに便利。

Out
カーソルが領域外にある時のイメージ。Overの逆。(通常はNormalがこれに相当する)

Up
領域上でカーソルを離した時のイメージ。Downの逆。(通常はNormalまたはOverがこれに相当する)

None
いかなる状態でも表示されない(HTMLに組み込まれない)イメージ。作成したステートを後で使えるよう保存しておくための項目。

カスタム
オリジナルのJavascriptイベントを適用できる。

すべてのステート/フレームで表示される新規レイヤー
ONにすると、追加した新規レイヤーを全てのステート(またはフレーム)で表示する。OFFにすると、新規レイヤー追加時に選択していたステート(またはフレーム)でしか表示しない。

なお、 本メニューはアニメーションパレットのパレットメニューにもある。

パレットオプション

パレットの内容

スライスとイメージマップを含む
ONにすると、ステートを持つ持たないに関わらず、画像に含まれる全てのスライス・イメージマップをサムネール表示する。OFFにすると、ステートを持つスライス・イメージマップしか表示しない。

アニメーションフレームを含む
ONにすると「アニメーションフレームを作成」パレットボタンが現れ、これをクリックすると、ロールオーバーパレットにアニメーションフレームが表示されるようになり、フレームの編集ができるようになる。

サムネールの内容

オブジェクトの輪郭
サムネールのイメージを該当スライス/イメージマップのみにする。

画像全体
サムネールのイメージを画像全体にする。

サムネールアイコンとバッジを表示
ONにすると、そのサムネールがイメージマップ/スライス/ステート/フレームのいずれであるかを示すアイコン・バッジを表示する。

カラーテーブル

GIFやPNGなど、インデックスカラーを使う画像のカラーデータを必要なものだけに制限し、画質を保ったままファイルサイズを低減するためのパレット。

パレットボタン

選択カラーを透明にマップ/マップ解除
背景が何らかの色で塗りつぶされている画像について、その背景の色を選択し、透明に変換してファイルを軽くする。画像がWebページと同じ背景色の場合は、本メニューで透明にするとよい。
「マップ解除」は透明から元の色に戻す。

Webパレットに選択のカラーをシフト/シフト解除
選択した色がWebセーフカラーではない場合、近似したWebセーフカラーに変換する。Webセーフカラーに変換された色は、サムネールの中央に○がつく。
非Webセーフカラーを一括変換したい時は、パレットメニューの「Webセーフカラー以外をすべて選択」で一括選択して本ボタンをクリックする。

「シフト解除」は、選択したWebセーフカラーを変換前の色に戻す。パレット内の変換した色を全て元に戻す場合は、パレットメニューの「すべてのカラー変更を解除」を使う。

選択カラーをロック/ロック解除してドロップを禁止
選択した色をロックする。ロックした色はサムネールの右下に四角マークがつき、最適化パレットでカラー数を減らした時なども、削除されずに残るようになる。
「ロック解除してドロップを禁止」は、ロックを解除する。しかし「ドロップを禁止」については意味不明・・ヘルプにも何ら説明がない。

パレットに描画色を追加
描画色をパレットのカラーテーブルファイルに追加する。
※GIFの場合、256色を超えて追加することはできないので、追加したい場合はまずいらない色を削除して空きを作る。

パレットメニュー

カラーテーブルを再構築
画像で使われている色のみを読み込んで、パレットにサムネール表示する。これにより、画像に最低限必要な色数が分かる。また、近似した色を削除して統一し、さらに色数を減らすこともできる。

すべてのカラーを選択
全ての色を一括編集したい時に使う。

選択範囲からすべてを選択
画像の選択範囲内で使われている色を全て選択する。

Webセーフカラーをすべて選択
画像に使われている色が、全てWebセーフカラーであるかどうかをチェックするのに使う。
なお、「Webパレットに選択のカラーをシフト」でWebセーフカラーに変換した色を元に戻す場合は、選択しなくても「すべてのカラー変更を解除」で全て元に戻るので、わざわざ本メニューで選択する必要はない。

Webセーフカラー以外をすべて選択
画像の全ての色をWebセーフカラーに変換する時に使う。

すべてのカラーの選択を解除
パレットのサムネールの選択を全て解除する。

すべてのカラー変更を解除
「Webパレットに選択のカラーをシフト」でWebセーフカラーに変換した色を、全て元の色に戻す。

色相で並び替え/輝度で並べ替え/使用頻度順で並べ替え/並べ替え解除
パレットのサムネイルを色相環順/輝度の低い順/使用頻度順で並べ替える。
「色相」はグラデーションの階調が分かりやすい。
「輝度」は明暗の分布をつかみやすく、ハイライト・シャドウの調節ができる。
「使用頻度順」は、最も多く使われている色が先頭に来るので、これを透明にすればファイルサイズが最も軽くなる。
「解除」で初期設定の並び順に戻る。

カラーテーブルを読み込む
プリセットのカラーテーブルファイル、以前保存したカラーテーブルファイル、「イメージ>マスターパレット」で保存したカラーテーブルファイルをパレットに読み込める。

カラーテーブルを保存
編集(または新規作成)したカラーテーブルファイルを保存できる。保存したファイルは、「カラーテーブルを読み込む」でいつでもパレットに読み込める。