00840/00842 伊能 3000m超21座完登 乗鞍岳 ( 1) 00/05/06 01:43 みなさん、こんばんは。 GWは、HiOさん、薫さんと火打山の山スキーをメインイベントとして山スキーに 行ってきました。 そして予定では余裕があれば登ることにしていた、私にとって最後の3000m超の 乗鞍岳に申し分ない状況で登ってきました。\(^o^)/ これで、今年の目標のひとつは達成!! ---------------------------------------------------------------- ●日程 5月5日(日帰り) 三本滝(5:25)→位ヶ原(7:20)→肩の小屋(8:40)→山頂(10:00) 山頂(10:15)→位ヶ原(11:10)→三本滝(11:50) ●天気 快晴\(^o^)/ ●前日からの行動記録 火打山から、早々と10時前に下山して、温泉で汗を流した後、高速で松本へ。 途中のSAで昼食後、松本市内のスーパーで夕食の材料を買い込んで、乗鞍高原 へ車を進める。 事前の情報どおり、三本滝で道路は通行止め。フェンスがしっかり閉められて いる。 「通行止め」道路の奥にテントを設営する囲炉裏流儀に従って、フェンスを越えた道路上 を幕営地をする。 湯豆腐、刺身、唐揚げ、焼きそばという薫食当希望のメニューで、明るいうちから宴会 を繰り広げ、早々と就寝。 ただ、風呂の後から顕著になってきたHiOさんの風邪の症状が心配。。 で、目が覚めて「ぐっすり寝たな・・」と思って時計を見たら、まだ9時過ぎ だった。(^^;) 皆で連鎖○○○して、再び寝るが暑くて眠れない。シュラフカバーだけ着て 寝る。でも、流石に夜半を過ぎた頃寒くなって、改めてシュラフに潜り込む。 ●出発 「4時です。」というHiOさんの声であわてて飛び起きる。もう、外は薄 明。昨晩の様子では、ちょっと無理かと心配していたHiOさんの風邪の症状 は、随分改善されたみたいで、本人も「大丈夫、行けます。」 登りに時間がかかりそうで、余裕をもって臨みたいので、前日のうちに、準 備をしていたつもりであるが、出発までにやはり1時間以上かかってしまった。 ●登り 最初のゲレンデの登りは勾配が急。朝のクラストした状態では、シールでは 苦労しそうなので、私と薫さんはスキーを引っ張ることにする。HiOさんは、 ザックにくくりつけて出発。アイゼンをつけずに、歩き出したが、つけた方が、 歩きやすそうだったので、すぐにつけることにする。 朝一番の登りは、きつい。30分ちかくかかってやっとリフト一本分登り、 小休止していると、後続の山スキーグループ3人が追いついてきた。「ん、な かなかなグループ」と思ったが、足並みは不揃いみたいで、その後、後塵を拝 することはなかった。 私は、息を切らさないよう、また、足の筋肉に過度の加重をかけないよう、 ゆっくりと、また、勾配の急なところはジクザグに登る。 薫さんは、そんなものおかまいなし、ガンガン直登していく。HiOさんは、 本調子なら、薫さんの前を歩くハズであるが、やはり風邪の影響か、おとなし く登っていく。 歩くコースは、林の中を切り開いたスキーコースみたい。時々見える、乗鞍 岳剣ヶ峰がだんだん大きくなっていくのが嬉しい。 歩き始めて2時間、広々とした雪原にでる。これが位ヶ原か。。 視界を遮るものは何もない。緩やかな雪原のむこうにそびえる乗鞍岳。 ここへきて、登れそう、いや絶対に登れると確信する。 ただ、ここの登りはきつい。登りといえる登りではないが、なかなか景色が 変わらない。途中で見えてきた、スカイラインの休憩所がなかなか背後に消え ない。先行する薫さんの姿はだんだん小さくなっていく。標高2600mの道 路標識を過ぎたころ、コロナ観測所の建物が見え出す。さらに登ると、突然、 肩の小屋が視野に入ってきた。 だが、小屋もなかなか近づかない。100歩歩く間は、休まないでかつ小屋 の方を見ないことにして、歩を進める。何度か繰り返して、小屋着。 肩の小屋では、風が強い。適当に行動食を取り、それぞれ着込んで、剣ヶ峰 目指して出発する。 私は、尾根の西側の方が、積雪が少なくて楽じゃないかと西を巻くように歩 き出したが、ちょっと出発の遅れたHiOさんがゼイゼイ言いながら追いかけ てきて、夏道は尾根の東側という。 それに従って、薫さんがトレースをつけて、尾根にでる。ここから、一登り で念願の21座目である。 だが、頂上直下20mくらいは、風が吹き抜けるの場所になっているのか、 非常な勢いである。吹き飛ばされることはないかも知れないが、バランスを崩 すことはあり得る。 ピッケルを出そうかと思っていたら、薫さんがガシガシと登って行ってしま った。それに続いて、山頂(3026m)に立つ。\(^o^)/ 快晴。360度の展望。春なので遠望はきかないが、南に御嶽、北に穂高連 峰が白く輝いている。満足\(^o^)/ 山頂から、ピッケル購入につき合ってくれたぱんちょさんに感謝の意を込め て、電話する。(本当はうらやましがらせるため(^_-) ●そして大滑降 山頂直下は、まさにアイスバーンで、今の技術では、とてもスキーは無理。 高度30メートル程、下ったところでスキーをつける。 ところが、遅れて降りてきた薫さんのスキーが1本しかない!! あわてて探しに行く薫さん。すぐに見つかってホッとする。 そこから、また少し尾根を滑り降りて、いよいよルンゼ(カール?)への取 り付き。。トレースはない。純白の斜面である。。。 だが、赤名さんの「こけたら、200メートルくらい止まりませんよ。。」 という言葉が思い出される。。 しばし、逡巡。。。もう少し先に行って、勾配の若干緩やかなところから滑 ろうか。。「だか、それじゃ。。。」 意を決して、まっすぐに飛び出す。。のは無理で斜めに飛び出す。(^_-) 滑り出してみると、何とかターンも出来る。至高の一瞬。 途中で写真を撮りながら滑り降りる。足が疲れて、何度かこけるが、それも 心地よい。あっという間に、ルンゼの急斜面と位ヶ原の緩斜面が終わりになる。 時間は、11時を過ぎているのに、続々登ってくる。ほとんどの人が滑る道 具も持っているが、その形態は多様である。ゲレンデ靴で登っている者、スノ ーシューで、ボードを担いでいるもの。。多分、山頂にこだわりはないのだろ う。。 ここから、林間コースは、べた雪のゲレンデ状態。途中、その中をきれいな パラレルで滑り降りてくるスキーヤーに追い越される。「いつかは、あんな風 に滑りたいナァ。。」 それでも、最後のゲレンデは、アベックの前を颯爽と滑り降りた(つもり) 帰着後、あらかじめ雪で冷やしていたビールで乾杯。今回のツアーの成功を 祝したのでした。 ---------------------------------------------------------------- HiOさん、薫さん、おつき合いありがとうございました。 00/05/05(金) 伊能
この日から誤差10m以内の高精度になりました。(画像をクリックすると大きくなります)