000868/00868 薫 もう一本の山スキー報告:火打山
( 1) 00/05/06 22:57 00840へのコメント
今回は、GWを利用して二つも百名山山スキーを楽しんできました。
乗鞍編は伊能さんがすで書かれたので火打山は私が報告しま〜す(^^)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【山 名】火打山(2462m)新潟県
【日 程】H12.5.2(火)〜4(木)
【行 程】5/2夜発…北陸自動車道 …上越JCT…妙高IC…笹ヶ峰牧場(泊)
5/3:笹ヶ峰牧場〜富士見平〜火打山=滑降=高谷池ヒュッテ(泊)
3/4:高谷池ヒュッテ〜黒沢岳(2212m)滑降=笹ケ峰牧場…乗鞍スキー場(泊)
【メンバー】《伊能号》:伊能,HiO,薫
【地 図】1/25,000 妙高山、湯川内
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【出発前】
今回の火打山スキーは、『岳人』2月号の滑ってみたい山スキー24で
最初に取り上げられている。出発前から黙々と読んで期待に胸を踊らせた。
今回は食当も仰せつかったので昼から仕事ほったらかして準備にはいる。
コッヘルとピッケルそれに補助用20mザイルも買った。メニューは豚キムチと
うどん鍋に決定。翌日の朝はチキンラーメンで我慢してもらおう。(^^)ゞ
GPSがこの日から感度が良くなっているとの話をHiOさんより聞いた。
誤差10m以内になったらしい。お〜こりゃついてるなぁ。。
【出発後】
20時過ぎに茨木ICから高速に入る。連休に入るというのにその割に混んでいない。
走り出してまもなく中央道で事故があって中津川〜飯田が通行止めになったとの
情報がラジオから流れてきた。ありゃ。。今からそこを通るのについてないなぁ。
とりあえず詳しい情報収集と作戦会議のため多賀SAに入る。う〜ん、しばらく
解除にはなりそうにないので北陸道回りで行くことに決定。これが大正解!(^o^)/
まだ北陸道に入る前だったのでこの作戦がうまくいった。いやぁ、ついてるなぁ
北陸道は順調に流れて3:00前位に笹ヶ峰牧場到着。小宴後、4:00近くに就寝した。
空はもう明るみかけていた。
【GPSの盲点】
2時間ほど寝て早々に火打山に向けて出発。どこから登るのか案内もないので
HiOさん、伊能さんの読図力に頼り、とりあえず火打山の方角に向かって進む。
私のシールは下りは全然滑らないのに登りではスルスル滑る。逆になってくれぇ〜
2時間ほど登ったあたりで滝が現れた。ここでは板外して慎重に登らなければ
ならない。上部では先行グループの人たちが休憩していた。我々もそこで休憩をと
ることにし、ザックをおろす。ここでちょっとしたハプニングが二つあった。
何気なくHiOさんが「GPSのログとれてる?」と聞いてきた。「とれてるでしょう」
と私は応えたもののチェックしてみたら既に100%メモリフルになってしまっ
ていた。「え!何でやぁ(゚゚;)ここへ来る前に過去のは全て消去してきたのに」と
私は驚く。そういえば朝、出発前にGPSの電源が入っていたことがフト頭に浮かん
できたがその時は「あれ?切り忘れたかな?」位にしか思っていなかった。車での
移動中ザックの中で何かが接触して電源が入ったらしい。その間のLOGで100%使っ
たのかもしれない。どの地点でメモリフルになったのか分からないのでそれまでのLOG
は全て消去した。以後も何回か同じような現象があった。対策要やで>Garmin社
【火打山は素晴らしくシンドイ(^_^;)】
出発から5時間位かかって12:00前にようやく高谷池ヒュッテに到着。すでに到着
していた伊能さんは日帰りも目論んでいたらしく私の到着を待って小屋にテント
の申請に行く「軟弱者と笑われたっていい。今日はここで寝るぅ〜」とのたまう。
標高差1000mほどだからその気なら日帰りも充分に可能な山だそうです。私は
シールで登るよりアイゼンの方が断然楽なような気がしますわ。ソーオモイマセン?ミナサン
テント設営後、空身で火打山に向かう。すでに体力の限界を超えている私はもう
脚の付け根が痙攣を起こしている。二人の姿がみるみるうちに小さくなって行く。
小さくなっても視界には入ってくるほど遮るものが何もないので諦め切れない。
けど目の前にそびえる火打山はとても登れそうにない。何回もストックで×を出
すが二人には気付いてもらえない。携帯もってくれば良かった(;_;)後からやって
きた初老のオッチャンにも抜かれた。しかし、このオッチャンは私と同じような
ペースだったのでなんとか追いていけそうだった。この人の存在がなければ私は
きっと諦めたに違いない。岳人では1時間となっているコースを2時間かかって
火打山山頂についた。やった〜。諦めないで良かった(^o^)/雲海もスゴイ綺麗。
【火打山は素晴らしく良い】
バシバシ写真撮影の後、いよいよ滑り出し。う〜緊張する。。(^_^;)フクザツ
私がセットに手間取ってる間に伊能さん、HiOさんはとっくに滑り出していた。
私も滑り出す。ひゃぁ。。なんて滑りやすい斜面なんや。これぞ山スキーやがな。
もう10日ほど早かったらそれこそ「ディープパウダーを求めて妙高に!」でした。
最高の状態で火打山からテン場までを一気に滑りました。究極のリゾートやぁ。
テン場についてからはbeerで乾杯!そのまま宴会へとなだれ込む。うどん鍋を
すすりながら色んな話が飛び交う。まさにここは囲炉裏の中でも別天地でした。
酒もアテもなくなったのでここらで就寝としました。(飲み過ぎ注意デッセ(^_^;)
翌日、(今日は下るだけなので)適当に準備をすませ適当な時間に出発した。
帰りは余裕で滑りました。ところが・・滝にさしかかったところで私だけ別の
ルートをとってしまいこれのお陰で大幅にタイムロスしてしまいましたm(_ _)m
滝周辺はクラックがひどく、雪崩そうだったので私はさらにその上部から滑降
を試みようとスケベ心だしてしまって降りられなくなってしまいました.(^_^;)
心配する伊能さん、HiOさんでしたがこちとらも生きて帰るのに必死でした。
伊能さんのアドバイスに従い行動して無事生還できたのでした。ありがたやぁ。
その後は特に問題もなく車まで帰ってきました。楽しい山スキーでした。
到着後に乾杯したビールは雪でギンギンに冷えていて最高のごちそうでした。
百名山を滑降した後のビールってホンマうまかった〜(^o^)/
2000/05/06(土) 薫
この日から誤差10m以内の高精度になりました。(画像をクリックすると大きくなります)