Betta軍団 八甲田を滑る(後編)

[宴会2日目]

 昨日は、魚、鶏肉、野菜がたんまり入ったちゃんこ鍋、今日は、海鮮ろばた焼き&焼き肉 という豪華メニューだった。おそまつさんが張り切って段取よくKUROさんをサポートする。 それを見た小山伏隊長は、すっかりお任せモードに入る。手は出さないが料理のやり方に ついては良く口出しする。手さばきのKUROおそまつコンビに対し、口さばきの小山伏隊長 であった。しかし、料理が終わってからはすっかり形勢逆転。おそまつさんの逆襲が始ま った。これには一同、ヤンヤヤンヤの大喝采(^O^)アッパレ〜さすが大物って感じでしたわ。 これだけのメンバーが揃っていれば話題には事かかない。一升瓶がスイスイ空いていく。 ほんたびさんと女性管理者のやりとりは想像しただけでも可笑しかった。詳しくはご本人 からお聞き下さい。また、たっちゃんのたっちゃった事件も腹を抱えた(^o^;) 彼の話によれば、「あんな綺麗な人がこんな混浴に来るはずがない。あれは絶対、桜や〜」 と言いながらもしっかり反応していたそうである。見たかったなぁ。 宴たけなわの頃、 某御大によるいつものシモシモ攻撃が始動しだした。まず最初にエジキとなったのはぶん さんだった。「何してんねん。早よ来い。今来い」(神戸にいる彼にはちょっと無理かも?) 何人目かで一旦切れたので、再びかけ直す。また受話器をとるぶんさんであった。(^^;) 元気そうでした。みなさまにもよろしくとの事でした。続いてのターゲットはBetta軍団 レディース部長のおはりこさんだった。全員が電話に出るというので次々とリレーで通話 する。一人で10人を相手にした彼女の耳は、電話切った後には腫れていたに違いない。 また青森から大阪までの10人分の通話を一人で受け持ったおそまつさんは、心なしか顔が あおざめているようであった。《教訓》テントには携帯を持って入らないこと(^^;) [3日目 箒場岱滑降] 4:30 前日、箒場岱ルート出発前に硫黄岳ルートも一本滑る計画で伊能総帥、HiOさん、 おそまつさん、薫がすいれん沼より硫黄岳(1360m)を目指す。
ま近でみると硫黄岳の斜面は本当に快適に滑れ
そうに見える。張り切って進むが程なく藪に行
く手を阻まれる。目の前に見えているのにバリ
ケード張ったみたいに藪が密集していて進むこ
とが出来ない。

仕方ないので手前の石倉岳(1202m)に方向を切り替えるがこちらも藪が行く手をさえぎる。
1時間ほど遭難するがルート発見出来ず、5:30撤退を決める。硫黄岳目指すには、睡蓮沼
からではなく、笠松峠近くで路上駐車をして石倉岳から行くのが正解のようである。後日、
KUROさんによってBetta軍団の硫黄岳からの滑降は実現された。

 一旦、テント場に戻り、テント撤収して全員でロープウエイ駅に向かう。 

 8:30 ロープウエイ山頂駅。8:50 宮様ルート、八甲田温泉ルート、箒場岱ルート分岐到着。

 分岐からは板を担いで登る。階段を登り、30分程で赤倉岳山頂の一角である1521mの
標高点に到着する。東側が崖状になっているのは強烈な噴火によって削り取られたもので
あると説明の看板があった。ここからは緩やかな稜線歩きである。ここから見える景色は
岩盤にハイマツばかりで北アルプスの稜線でみるのと同じである。標高差は千メートル程
も違うのに。。である。如何にここが寒い地であるかということがこれでも分かる。
10:00 井戸岳(1550m)到着。
箒場岱ルートはここから滑り出すが、大岳
(1584.4m)のピークも踏んでおきたいの
で板をデポして空身で向かう。


井戸岳から一旦80m程下って登る。3日目ともなると80mの下りも結構下るように見える。
帰りにはまたここを登らねばならない事を思うと辛い。大岳をみると雪もタンマリ付い
ていて板持ってくれば良かったなと思う。滑走ルートになってないので我々は行かなか
ったが滑っている人はいた。

 10:30 大岳避難小屋 避難小屋の割には、トイレも完備された立派な建物である。
水があれば申し分ない。ここから大岳山頂までは階段道もあるが我々は雪面を直登した。 
10:55 八甲田大岳(1584.4m)山頂着。
大パノラマの出現。ビールで乾杯し記念
撮影する。こちらから見ると昨日登った
高田大岳の急峻ぶりが良く分かる。
なんと急な斜面を滑ったのだろうと思う。


下りは尻セード試みるが雪が深くて体が埋まってしまう。11:30 再び避難小屋通過。

 12:00前 井戸岳到着。

スキー支度して早速、八甲田最長の箒場岱ルートへ突入〜。 
出だしから素晴らしい大斜面に全員歓喜の声が飛ぶ。もったいない。もったいない。
一回こっきりで通過してしまうのが躊躇われる。HiOさんともう一度登り返そうか
とも思うが、まだこれから先にもいくらでもあるだろうからと踏みとどまる。今回の
八甲田ルートの中でも最高の斜面とロケーションである。ここで長時間の休憩をとる。


バックに高田大岳の雄姿が我々を励ましてくれる。こんな山スキーなら毎日でもしたい。
←後方が箒場岱出発地点。


 高田大岳と雛岳のすそ野をトラバースしながら滑っていくルートになっている。
途中、何カ所か短い急斜面もあるが、概ねブナの木の間を滑る緩やかな斜面である。
しかし、時折ルート上に木が飛び出して板を突っかけそうになる。ほんたびさんが
木の枝に板を取られ大転倒。勢いで木の枝で目の周囲数カ所に出血する怪我を負った。
急いで手当を施すが傷テープがすぐに出てこない。おそまつさんが持っていたバンド
エイドをほんたびさんの顔に貼ってあげた。すると・・・大爆笑(^O^)そのテープは
キティちゃんぽいシールだったでそれがまた可愛い〜怪我しても笑いをとるほんたび
さんであった。沢を渡るところでは、別グループがこぶに乗って何人かこけたがおそ
まつさんもこけた。箒場に近づくにつれ、斜面も緩くなり、最後はスケーティングになる。

14:10 箒場岱ルート終点茶屋到着。昨日からデポしておいたKUROさんの車で車2台
をとりに行っている間、茶屋で酒盛りやった。ここのおでんは、安くて旨かったです。

15:45 ホテル城ヶ倉の温泉に入ろうと向かったが、「16:00には出てくれ」とのことで
15分で風呂は無理やろ〜と判断。再び、テン場横の酸ヶ湯温泉で汗を流し、ツアー
を終了した。仕上げは、打ち上げだ。適当な店が見つからず走りながら見つかった店
に入ることにした。黒石ICを少し過ぎたところに阜新(フーシン)という中国料理の
店をパルプさんが発見し、ここで打ち上げを行った。中国人が経営するお店で本当に
何もかもが旨かった。大阪で商売したら絶対儲かると思うが、あそこだからあの味が
出せるのかもしれない。皆さん、是非行ってみてください。

19:30 KUROさんに別れを告げ、黒石ICより乗り込む。

帰りは、パルプさんが超人ワザを披露された。片道1200Kmのうち、2/3位の800Km位
連続運転しています。我々は、四人で交代しながらの運転だったから本当にスゴイ!
往き道も結構ながく運転していましたね。お疲れ様でした。m(_ _)m

翌5/6 AM7:30 名神茨木IC到着。行きは14H、帰りは12Hの長旅が終わった。
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最後になりましたが、今回のツアーを企画頂いた伊能さん、現地での細かい世話役を
やって頂いたKUROさん、本当にお世話になりました。
また、一緒に参加されました皆様にも楽しい旅をさせて頂き厚くお礼申し上げます。
今後ともおつきあいの程、よろしくお願いいたします。m(_ _)m

                        2001/05/23(水) 薫

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