Betta軍団は、立山・根子岳・四阿山・火打山・乗鞍岳を滑ってきましたが今年は八甲田を滑って来ました。
KUROさんが青森に転勤になった時からBetta軍団では八甲田で山スキーする計画が進められておりました。
いやぁ〜天気にも恵まれ素晴らしい景色とダイナミックな山スキー楽しめました。以下に報告致します。(^^)/
【山 名】八甲田山 【日 程】H13.5.3(木)〜6(日) 【メンバー 】伊能、小山伏、KURO、ほんたび、アウタースキー、パルプ、薫 HiO、Taq、おそまつ 計10名 【行 程】記号説明(→)車,(〜)滑降,(--)徒歩,(=)ロープウエイ 5/2 名神茨木IC→北陸道→新潟中央Jct→盤越道→郡山Jct→東北道→黒石IC→酸ヶ湯温泉 21:30 ←(片道約1200Km)→ 11:30着 5/3 八甲田ロープウエイ=山頂駅〜銅像ルート滑降〜前岳(1252m)〜銅像茶屋→酸ヶ湯温泉(泊) 12:55(全長3.6Km) 13:40 14:40 5/4 谷地温泉--高田大岳(1552m)--休憩〜高田大岳滑降〜谷地温泉→八甲田ロープウエイ=山頂駅 6:20 8:30 10:00 11:30 山頂駅〜八甲田温泉ルート滑降〜田代平→酸ヶ湯温泉(泊) 13:50 (全長5.3km) 15:00 5/5 八甲田ロープエイ=山頂駅〜登山口--1521m--赤倉岳(1548m)--井戸岳(1550m)--大岳避難小屋 8:30 8:50 9:20 10:00 10:30 --八甲田大岳(1585m)--大岳避難小屋--井戸岳〜箒場岱ルート滑降〜高原茶屋→酸ヶ湯温泉→ 10:55 11:30 12:00(全長6.3km) 14:10 酸ヶ湯温泉→打ち上げ(阜新)→黒石IC→東北道→盤越道→北陸道→名神茨木IC 19:30 5/6 7:30 【エアリアマップ】1/25,000「酸ヶ湯、雲谷、田代平、八甲田山」 昭文社
【GPS滑走軌跡図】 ハンディGPSにて滑った軌跡を描いています。
【滑走コースルート図】コース全体図
[出発〜酸ヶ湯温泉まで]【下線部分をクリックすると画像が出てきます】 21:30 名神茨木ICよりHiO号にてHiOさん、伊能さん、アウタースキーさん、薫の四人で出発。 パルプさん、Taqさん、ほんたびさん、小山伏さん、おそまつさんを乗せたパルプ号は、ひと足先に 出発していた。南条SAで全員が合流。少し、雨が降っていてあまり飛ばせない。この雨は東に行く程 強くなって来た。片道1200Kmの長距離だが、運転手が8人もいるので一人300Km程を運転すればOK。 こりゃ楽チンですわ。ゴールデンウイーク真っただ中だというのに高速はガラガラに空いている。(^^) 北陸道から先はあまりSAがなく、あっても夜間は営業していなかったりで早めに給油をした方が良 いようです。快調に車は進んでいたが、明け方になって東北自動車道一ノ関トンネル内で10台近くの 玉突事故が発生しトンネル内進入禁止になってしまった。サイレンが朝の静けさを吹き飛ばしてくれる。 延々と鳴っていて一向に鳴り止まない。止まっている我々の横をレスキュー車が駆け抜けた。 ここで30分も足止めを食ってしまった。その後、開通したものの高速入口での後続車は通行止となった。 後2〜3分早ければ我々がトンネル内で事故に遭うところだったし、2〜3分遅ければ大渋滞に巻き込まれ たかもしれない。ちょうど良いタイミングで我々にとってはラッキーというところだったのかも。。。 11:30 酸ヶ湯温泉駐車場到着。KUROさんと合流。食料買い出しから水、テント、鍋類だけにとどまらず 八甲田スキーのガイド役までお世話になりました。仲間から次の転勤先も山スキーフィールドの近くに してくれとのリクエスト有り。次は、カナダのウイスラーかブラッコム辺りだと嬉しいなぁ。(^^;) [1日目 銅像ルート滑降]
1200kmの運転疲れもなんのその。Betta軍団は、早速用意して滑りにく。山では 皆元気やわぁ。まずは銅像ルート。ロープウエイを使えば10分程で一気に1320m まで上る。5回までの回数券もあるがもったいないので一回券(\1150)で行った。 山頂駅からさらに5分ほど上ったところに広々とした本当の山頂(1326m)がある。 回りにさえぎるものがなく、絶景かな絶景かなである。岩木山もよく見えます。 パウダーとまではいかないが、滑り出しから適度な雪の状態で滑りやすかった。 13:25 前岳手前に到着。前岳ピーク踏むか否か意見が分かれる。ほんたびさん 以外は全員登る。登ってみたら15分程だった。ここからの滑りは本日一番!(^^) 銅像ルート終点は、「雪中行軍」で有名な後藤房之助伍長の銅像が建っている手前 の銅像茶屋となる。後藤伍長が分かれ道で目印となり仮死状態になっても立って いた事で210名中、11名が生還出来た。立ったまま仮死状態。私には真似できない。 八甲田の山々を取り囲むように道路が走っていてバスが巡回運行している。事前調査ではバス代五百円 程だったので10人分はもったいないとの事からHiOさん、アウタースキーさんがバスに乗り、ロープ ウエイ駅に置いている車2台を取りに行くことにした。待っている間、ある人は銅像を見に行き、また別 の人は茶屋で酒盛りやった。薫は、忘れてきたブキ、フィルム等をここで調達することができた。 帰ってきたアウターさんに聞くとバス代は¥300だったという。それなら乗れば良かったかな(^^;) [宴会] 一日目は、軽くジャブ、、と思っていたらKUROさんがドカスカ出してくる。どれもこれも大阪では 味わえない逸品!!「ホヤ」っていうクラゲのようなナマコのような・・・珍しい食べ物をいただく。 なんとも言えない食感についつい何度も手が伸びる。不思議な味でしたが酒の肴にピッタリ〜(^O^) おそまつさんも何か一杯持ってきていた。私も持ってきていたけど出すチャンスがない。豪華な鍋 メニューだったので瞬く間に売り切れる。青森名物の食材などに目を奪われていたのでは食にあり つけない。。それほど皆、飢餓状態だった。宴会は、夜遅くまでいつものごとく続きました。 [2日目 高田大岳&八甲田温泉ルート滑降] 今日は、高田大岳に向かう。ここはルート図では「行きたい人はどうぞ」程度の案内になっていて 他のルートのように竹棒や看板とかで案内してくれるものは何もありません。ほんたびさんは、足 の故障が癒えていないためパスされた。テン場からしばらく走った所に谷地温泉がある。そこから 高田大岳へ登った。私が小屋にビールを買いに行ってる間に皆さん足早に支度をして登って行った。 「あれ?皆はどこや?」と探していたらTaqさんが同じように出遅れていた。6:20 私も登り始める。 すぐにKUROさんと一緒の小山伏さんの姿を発見する。向こうはシールつけている。私は壺足や(^^) 期待通り追いついた。ここでアイゼンつける。アイゼンは速い。程なく休憩中だった先頭の伊能さん グループに合流できた。ここでしばしの休憩を取る。樹林帯の景色が心和ませる。 30分程はなだらかだった斜面が急にそそり立つ。みあげたら首が痛くなるほどの斜面だった。 ここからはパルプさんが先に歩き出す。続いておそまつさん、HiOさん、伊能さん、薫が行く。
斜面の中程から樹木が消え、もうまもなく森林限界である ことを示す。北アルプスでは2400〜2500m辺りにならない と森林限界はやってこないが、東北では1500mを越えると 森林限界になるようだ。事実、高田大岳のピークは1500m ちょっとだが、立派なハイマツが山頂付近を覆っている。 アウタースキーさんは最後までシールで登ってきた。 これぞ山スキーヤーの鏡!
8:30 HiOさんと一緒に高田大岳山頂(1552m)到着。 標高差750mで谷地温泉からの標準コースタイム4Hの ところを2時間ちょっとで登ってきた。
山頂では見事な雲海が広がる。これまでの苦労はどこかに吹き飛んでしまう景色に感動! まずは、乾杯!うんめぇ〜(^O^)タマラン。遠くには岩木山が見えるし後日滑る箒場岱のルートも 見える。陸奥湾(かな?)もよく見える。天気が良ければ北海道の一部も見えるだろう。 まもなくして伊能さん、パルプさん、おそまつさん、アウターさんらKURO&小山伏コンビ 以外がやっ てくる。彼らを待ちながら山頂でしばらく休憩して10:00から滑降開始。 高田大岳からの斜面は、スゴイの一語。広いし、人がいないので滑りやすい。雪も荒れていない。 斜面も結構な感じで八甲田に来て良かったと思える斜面である。是非、皆さんも滑って下さい。
11:30 谷地温泉到着。 小屋でイワナの塩焼き(\500)と ビール(\500)これがまた実に旨い。究極の贅沢だった。 本来ならここで満足して谷地温泉に浸って、あとは宴会。。 でも良かったが、下山が早かったので「もう一本八甲田 温泉ルート滑る」の総帥の言葉に一同身支度を始める。
谷地温泉から再びテント場の横を通過してロープウエイ駅に向かう。道の横にふきのとうが たくさんあった。細かくきざんだものを油で炒め、ミソを絡ませて食べると酒のおつまみに合う。 パルプ号、HiO号でロープウエイ駅に向かい、全員を降ろした後にパルプ号を下山地の八甲田 温泉へデポしに行く。これで帰りはバス待ちしなくてもよい。(はずだったが・・計算違いだった) この日、我々が高田大岳と八甲田温泉ルートを滑りに行っている間、テントキーパーされていた ほんたびさんの身に異変が起こっていた。しかし、ほんたびさんは天性のヒラメキでこの難問を 見事乗り切ったのであった。それを聞いた一同は、後から大笑いしました。さすがですねぇ。 13:50 ロープウエイ山頂駅に到着。山頂から八甲田温泉ルートを滑る。ここは樹林帯の中を主に 滑ることになる。もう少し時期が早かったら樹氷の中を爽快に滑れるのになぁと思いながら進む。 銅像ルートでもそうだったけど、緩やかな斜面が多くゲレンデ装備でも十分滑れそうである。 豪快な山スキーが出来ないTaqさんは、今日のためにとチビ板買ったことを少々後悔している ようだ。 視界が少し開けたところで昼食タイム。伊能さんが、コンデンスミルクでかき氷を作った。 それに我もわれもと蟻のように仲間が群がる。おそまつさんが北海道が見えるといい、皆で記念 撮影もする。コースにはバス停のような案内の看板が木々についているので迷うような事はない が、広くて少しコースを外して滑りたくなるような感じなので看板見失いやすいです。 15:00 全長5.3Kmを滑り終え、八甲田温泉口に到着した。先にデポしていた7人乗りのパルプ号で なんとか行こうとしたが、板があることを計算していなかったため乗り切れず、伊能さんと私が残 ることになった。茶屋があるわけでもなく、道路脇でノンビリひなたぼっこのお昼寝タイムでした。 我々がテントに帰り着いた時には先発隊は、混浴の酸ヶ湯温泉で汗を流していた。 【後編へつづく】
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