富士山3時間登山&お鉢巡り報告 (1999.7.10)

7/9(金)〜10(土)で富士山のぼってきました。いろいろハプニングなども あったけど天気も良く眺めも最高でした。


 【日程】1999/7/9(金)〜同7/10(土)
 【山名】富士山 (3776m)
 【地図】富士山 1/60、000 日地出版
 【天気】快晴 気温もちょうど良い感じ
 【メンバ】単独
 【行程】
  7/9(金)名神茨木IC〜中央道〜河口湖IC〜富士スバルライン〜五合目駐車場
         14:28      (18:50双葉SAでGS補給)    20:30

 7/10(土)登山開始〜ご来光〜七合目〜八合目(白雲荘3200m)〜山頂神社着〜久須志岳〜白山岳〜剣ヶ峯(3776m)
     4:15    4:38  5:05   6:15             7:28(休憩) 7:45    8:10?  8:40    
     吉田口山頂神社〜六合目穴小屋〜五合目駐車場〜〜名神茨木IC
     10:30       (祝杯)      12:25着(13:00発) 18:25

 【今回踏んだピーク】
   ・久須志岳(3740m)・白山岳(3756m)・剣ヶ峯(3776m)・三島岳(3760m)
   ・駒ヶ岳 (3760m)・成就岳(3760m)・伊豆岳(3750m)・朝日岳(3750m)

    ※白山岳、剣ヶ峯以外は概略標高だそうです(日本山名総覧)
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

7/9 山を始めたころから念願だった富士山登山を今日実行する事にした。何人かに声をかけてみたけど皆さん忙しそうで振られる(;_;)クスン
(金)行くと決まったら突然仕事が降ってきてはたまらんので昼から帰宅し、そそくさと準備の後、14:00過ぎには自宅を出発した。

   少しでも高速代浮かすため茨木ICより乗り込む。出発直前までは時間もあるし西名阪回りで名古屋までいってそこから中央道って
  考えていたのにいつもの習慣でこうなってしまった。これが事件の始まり(;_;)

   ◎パトのおとり操作にひっかかる

   割と空いていたので夜間でのいつものスピードで走っていたら関ヶ原過ぎた辺りで一台のパトカーが私をマークしている気配に気がついた。
   しばらく大人しく走っていたら諦めたらしく先にいってしまった。ホッと胸をなで下ろしてさっきまでのスピードに戻す(先は長いから)
   するとまたもや物陰からパトカーが一台飛び出してきた。今度は私の前を走る(まぁパトカーの後ろなら掴まることは無いだろうと考える)

   そのパトカーが急にスピードを上げだした(シメシメ願ったり叶ったりや)これに追いていけば堂々とスピード違反ができる。(はずでしょ?)
   120km/hまでは一気にあげてくれたから嬉しくなってしまいました。最高速度80km/hのところでホイホイとスピードあげて130km/hくらい
   なった時にパトは追い越し車線から急に走行車線に移って減速した。「あれ?」って思った時にはとき既に遅し。アァー!(゚o゚;)監視カメラ!
  しまったぁ。ク、クヤシー 

   バッチリ写ってるんだろうナァ(;_;)こんな取締りの手口もあったんか。
   多分二台とも同じパトカーだったんだろう。高速道路の上の方にはカメラのような物がついていますがアレはビデオカメラでしょうか?
   だとすれば、私が飛ばしている様子が丸分かりですね。それからは100km/h以上はよう出しませんでした。あ〜ぁ免停確実かな。トホホ 
  (その後、通知は来なかったので安心した)

   ◎やっぱ富士山みるなら中央道

   16:50恵那峡SA、ゆっくり走った割にはここまで二時間半でした。いつもの所要時間。ここで気を取り直すためにトイレ休憩する。 
   ジュース一本のんで17:10再出発。一人だと何かのアクシデントに備え、なるべく長く明るい時間を確保しようとつい急ぎ足になる。
    長野道の分岐を見送り、まもなく諏訪湖SAが見えてくる。ここは八ヶ岳登るときに前日泊まらせてもらった。今回は通過しよう。
   しばらく走るといきなり視界に富士山が飛び込んできた。うぉ〜デカイし綺麗な形してる。結構長く見えます。

  18:50双葉SAに車を止め、写真を二〜三枚とる。ここでガソリンも補給する。
   その後も順調に車は走り、大月JCTから河口湖IC方面に向かう。川口湖ICについたときにはすっかり陽が落ちて暗くなっていた。
   インター出てすぐに富士スバルラインに入り、20:30五合目駐車場に着いた。まだ車は少なく奥の一番静かな場所に車を止めた。
  夜空には満天の星が輝き、明日の天気を約束してくれる。時間的には夜間登山も可能であるが仮眠したいし、ご来光にはあまり
  興味なかったのでいいちこ一本あけて寝ることにした。

7/10◎2:30起床 コンロがない〜(ラーメン食べられない(;_;)
(土)
    22:00頃には車の後部座席でシュラフかぶって寝ようとしましたが後からあとから車がやってきてその度にライトの明かりが眩しい。
   駐車場で寝るってのはこういう不便があるのだなぁと実感。それでも4時間くらいは寝ていたと思う。これならOKだろう。

   さて3:00になったし朝飯のラーメンでも作ろうとガスとコンロを取りだそうとしたが。。。あれ?ガスはあるのにコンロがない?
   どうやら寝るときにザックの中身を車の中に投げ出したときにどこかに紛れ込んでしまったらしい。外は寒そうだし暖かいもの
   でも食べないと落ち着かないなぁとブツブツ言いつつゴソゴソ探すが出てこない。仕方がないからパンでもかじっておこう。

   軽く柔軟体操やっているうちに東の空が白みかけてきた。ザックに荷物を詰め込み、4:15イザ出発。回りも同じように動き出した。
   今回は、吉田口登山道から登り始めた。

     ◎快調!快調!

   歩き始めて20分ちょいで六合目の手前の開けたところでご来光を迎える。太陽が顔を出すまではシャッターも切れていたが、しばらく
   すると逆光でシャッターは降りなくなっていた。あんな太陽どうやって皆は撮っているのだろう?まだまだ修行が足りないことを実感。
   ここからは単調な登りばかりで歩いていてあんまり楽しくない。でも太陽を背にしてのぼる朝の空気は最高に清々しい。ヒャッホー
   
    5:05 七合目到着ちょっと額に汗が出てきたのでここらで水を一杯ここからはちょっとした岩場になっていて足を踏み外すと危険だ。
    夜間登山組はここらからバテ始めたに違いない。あちらこちらにダウンして寝ている人々に出会う。お疲れ様といい、抜いていく。

     ◎奥菜 恵がバテている?

   5:50 八合目少し腹がへる。ここでちょっと腹ごしらえしておこう。ベンチのとなりには可愛い女性二人が座っている。
   一人は奥菜 恵のような感じで「あ〜どうしてこんなにあくびが出るんだろう」って言いながら盛んにあくびをしている。
     内心(そりゃあんた高山病だよヤバイで)って思ったけどほんとに眠いだけかもしれないので黙っていた。

   私が歩き出すと二人も一緒についてきた。奥菜ちゃんは杖に掴まるような足取りで夢遊病者のような感じだ。やはり言ってあげる
   べきかなぁと思いつつあまりに可愛かったので緊張して声がでなかった。まだ山登りに慣れないうちでの富士山登山だったようだ。
     後から登ってきたベテランの男の人がアドバイスしてたようで安心して私は登っていった。ここでも何人もの人が横になっていた。
   6:15 本八合目白雲荘(3200m)前を通過。ここからはもう山頂も近いはずだが私の高度計ではまだあと200mも登ることになっている。

     ◎えー!もう山頂神社?

   登っているときにも下から鳥居のようなものが見えていたがてっきり九合目の小屋だろうと思っていたらそこは山頂神社だった。
   ありゃぁ。。うそやろ?コースタイムでは、5時間以上となっているし、高度計の表示でもまだ100mは登らねばならないはず。
   7:28 五合目の駐車場から3時間ちょいで登ってきた訳で最初信じられなかったけど高度計が狂っているだけでした。

   休憩後、山頂コールしたくても携帯(セルラー)は通じないし、公衆電話も見つからず仕方なくお鉢巡り開始。
   山頂神社に着いて記念撮影をやろうとしたが、そこは皆の撮影スポットであるらしく「富士山頂上浅間大社奥宮」の文字が入った石の
   看板前は入れ替わり立ち替わりで人が記念撮影をしている。こりゃ、いつまで待っても自分の番は回ってきそうにないので諦める。
    地図みながらしばらく休憩の後、お鉢巡りへ出発した。皆さんは時計回りの方向に進んでいるが逆の方が空いていたのでそちらから
   お鉢巡りする事にした。最初の久須志岳は、ほぼルート上に有るのでなんの苦もなくGet! 

     ◎白山岳であわや遭難!!

    続いては白山岳。ここはしばらく(といっても15分もかからない)登る。山頂ではここが剣が峰かと勘違いするほど見晴らしが良い。
   辺りには時間帯からして誰もいないので人に頼んで記念撮影は出来なかったが静かな山頂をしばし独占できたことは気持ち良かった。  
    しかしこの後、地獄の入り口をのぞいたような経験した。次のピークである雷岩に向かおうとしたが踏み跡がはっきりせず、この辺
   にはあまり人が来ないのかなとか思いつつ、かすかに残るそれらしきものを頼りに歩いた。しかし、踏み跡は少しづつ曖昧になった。
   しっかりしたルートは、別ルートのはるか下の方になっていて間違っている事に気づき登り返そうとしたが、そこは蟻地獄のような
   砂場であり少し踏ん張っただけでもズズズーと滑り落ちる。あせれば焦るほど落ちる。数メートル下は、小内院という崖っぷち。
    ここで落ちたら間違いなく死ぬやろな。。と思いつつ孤独と戦った。

    やっとの思いで登りかえし、正規のルートにでた時には汗びっしょりかいていた。金明水からまた少し登りになるがここで少し酸欠
   らしき症状を感じた。「あ〜ぁ空気が薄いってこんなことか〜」と呟きながら雷岩に到着。ここで観測所をバックにリモコンで記念撮影。
   失敗があってはならじと何枚も撮る。全部撮影成功していてモッタイナカッタ。(^^;) 

    山頂までの所要タイムが予定より大幅に違っていたのでもしや時計が狂っていたのでは?と気になり次の最高峰剣が峰に向かう途中で
   すれ違う人に時間を確認したら正常だった。
 
   日本最高峰富士山・剣ヶ峰(3776m)登頂は8:40。5合目から日本最高峰まで4時間25分だった。

     剣ヶ峰からの下りは結構な砂場になっている。この時期にこの高さで雪が全く残っていないのは不思議だなぁと思いつつ駆け下りる。
   登りの人は肩で息をしている。ゴクロウサマ

    9:00ごろ、富士宮口登山道からのゴール地点である奥宮神社に到着。
    神社の中に公衆電話を発見して村チョッ!に山頂コールした。村チョッ!の声聞くとなんかホッとする。お参りをすませ、つぎに向かった。
   NTT山頂基地にも公衆電話があったのでここから助役にコール。毎度のおつき合いアリガトウゴザイマス 
    ここで登頂記念オリジナルテレカ作成を勧められ注文する。\1500です。NTTさんも商売上手ですなぁ(^^ゞ 
     ◎富士山頂で日本語&英会話講座開催

     伊豆岳までやってきたら山頂に短パン姿の外人が一人座っていた。
     ピークにタッチするために近づくと外人の方から「こんにちは!」
    と元気に挨拶してきた。「あ。。こんにちは」と私も挨拶を返す。きれいな日本語だったのでテッキリ日本語ペラペラなんだろうと思い、
   私の方から続いて「今日はどちらから登られたんですか?」と聞くと首をすくめて両手の平を上に向ける外人特有のポーズ。
    (あ〜なんや日本語あかんのかいな。そんなら気軽に声かけんなよ)と思っていたら今度は向こうから「ユースピークイングリッシュ?」と聞いてきた。
     「アーリトル」って答えたら速射砲みたいに話しかけてきた。何いってるのかサッパリ分からん(^^)ゞあーこんなときあの人やこの人が一緒に
   いてくれたらなぁと思いつつ、適当に受け答えした。

    どうやらいつもは沖縄の基地で生活している兵隊さんらしくこの日富士山近くの演習場にきたついでに登ってみたとのことでした。
     7:00から登り初めたと言っていたけど9:30にはあそこに居たわけで計算してみたら二時間半くらいで登っていることになる。スゴイ!
    日本にきて3年になると言うが日本語が全くダメで日本語の難しさに落ち込んでいたので「な〜に日本人だって中学、高校、大学と10年
    英語習うのに大抵の日本人は英語話せませんよ」って言ったら大変喜んでいた。次へ行こうとしても次々話しかけてくるから行くにも
    行けず40分くらいはそこで話し込んでしまった。オモロカッタ〜(^o^)あとからやってきた彼の仲間にカメラをお願いして記念撮影する。
   住所もきいたのにその紙が家に帰ってみたら見当たらない。どうやら彼の住所書いた紙の裏に私の住所書いて渡したみたいです。
     そりゃある訳無いわ。彼も私を外人にしたようなボケマンでした(^^;) 

    10:30 下山開始。砂ぼこり舞う砂利道は靴が傷みそうで気を遣う。口の中がほこりまみれになっているようで気持ち悪い。高山植物も
   動物も雪もハイマツも見られない不思議な高い山富士山は、山スキーだと気持ちよさそうです。次に登るとしたら山スキー目的かな。
    六合目穴小屋でビールで祝杯あげ、12:25駐車場に到着。その後、再び来た道を戻り、18.40帰宅した。
     
    いろいろハプニングもあった富士登山でしたが、思い出に残る良い山でした。
    最後までおつき合いありがとうございましたm(_ _)m

山登りの部屋へ戻る