クチ　７ガイドさん　2007/1/15

気を取り直して２日目。一晩ぐっすり眠るとだいぶ気分が楽になった。

午前中はクチトンネル半日ツアーだ。

こちらがＴＮＫトラベルのガイドのタンさん。

掲載許可も快くいただいた。私の撮影した写真も

プレビューするほどの念の入れようだ。

タンさんは現在２６歳。独身だ。２８歳と年上の彼女がいる。

年上だと甘えられるからいいとのことだ。彼女もベトナム人なのだが、

困ったことに遠距離恋愛ということだ。なんと、彼女はアメリカ在住。

だが、今は正月休みでこちらに帰ってきており、明日とあさってで

自社のバスツアーを利用し、ファンテエットに旅行にいき、

パルミラ・リゾートという所に泊まるということだ。実はタンさんは

日本で仕事をしていた時期もあり、東大阪で半年ほど、その後

富山のアルミ工場で３年ほど働いたということだ。研修生なので

給料は安く残業をしないと食っていくことができなかったそうだ。

おそらく経済誌で偉そうなことをのたまっておられるおじさんが

コスト削減の大義名分の名の下にそのような扱いをしたのであろうか？

彼らは日本に夢を見てやってきて、絶望して帰っていく。

そんなに代わりは幾らでもいるとは思えないのだが、

私には偉い人の考えはわからない。

さて、当然の如く「あなたはどこに住んでいますか？」となる。

「大阪です。」

「もうかりまっか？」

１対１でこれはきつい。何故きついのか？

大阪の人は普段、こんなことは言わないからだ。

周りに他の日本人（ギャラリー）がいれば、

一度ぐらいなら言ってもいいが、１対１だ。

こんなに恥ずかしいことはない。

精一杯、勇気を出してみた。

「ぼ、ぼちぼちでんなぁ。」

おっけーい！！

疲れた。もう言わないからな。

「ガイドさん、最近は日本人観光客は増えているのですか？」

「そうですね。一番多いのがアメリカ、次が中国、

そして日本も多いですね。日本はここ数年でかなり増えてますね。」

「そやったら、ガイドさんもだいぶ商売うまいこといってはるんですねえ。」

「ぼちぼちでんなあ！！」

おっけーい！！

しまった。そんなつもりはなかったのにネタを振ってしまった・・・。

その後、色々とベトナムの話を聞いた。

学校は小学校が５年、中学や４年、高校が３年。

タンさんは高校２年まで奨学金ももらっていたが、３年に進級してから

遊びすぎたので、貰えなくなったそうだ。

ちなみに１８歳〜２７歳の間に２年間の徴兵の義務もある。

だが、タンさんはその義務がないと言う。

なぜか？

タンのの親父は実はベトナム戦争で負傷した退役軍人である。

ベトナムではタンの父のように戦争で負傷した家族を守る制度があり、

兵役の義務がなかったり、奨学金制度でもアドバンテージがあったりするそうだ。

タンさんはべトちゃんドクちゃんの話も聞いた。

ドクちゃんは結婚していたのだ。残念ながらべトちゃんはまだ入院中だ。

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/12/17/07.html

枯葉剤を散布したアメリカって何様なんだろう？と疑問に思った。

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