ホイアン 36五行山 2007/1/19

「と、言うわけなんですよ〜」

彼は徐々に饒舌になっていった。

「それで、彼女がね。いや、これはその

“彼女”じゃないですよ。その言い方ね。そうなんすよ。」

つまり、私の便宜上の表現と同じということだ。

「写メも撮って、待ちうけにしてるんですよ〜」

やはり、どちらも片言の英語なので、

コミュニケーションに苦労したそうだ。

そうこうしている内にバスは五行山というところに立ち寄った。

ここも観光地らしいが、山だけに登らないと面白くないだろう。

バスはダナンを通り、ハイヴァントンネルを抜け、ランコー村を横切り、

フエに到着するというルートだ。「地球の歩き方」には国際協力銀行の

記事広告が載っていた。要約すると『日本が金を貸してやったから、

このハイヴァントンネルを掘ることができたんだぜ』という自慢話だった。

実際のところ、この鉄道はこの峠を迂回するように通っている。

車ならトンネルを直進して通過できるので、所要時間も短くて済むのは確かだ。

これはトンネルを抜けた先にあるランコー村。

『美しい砂浜が・・・』とガイドブックには書いてあったが、

ひょっとしたらここはランコー村ではなかったのかもしれない。

さて、ニシカワ君は五行山でもパンを食い、

さらに“推定ランコー村”でも麺類を食っていた。

この“晩飯二度食い委員会会長”兼“昼間からでもビール飲みましょう普及委員会副会長”である

私がなぜ、間食とビールを我慢したのか。

答えはフエにあった。

フエと言えば、かつて王朝があった土地。

そう、フエと言えばフエ宮廷料理なのだ。

宮廷料理ともなればフルコースのはず。

だとしたら胃袋は最大限に空きスペースを作っておかなければいけないのだ。

2度の休憩をはさみ、無事にフエにたどり着いた。

トピックス
バスで休憩場所に入ると「じゃあ、何分後に乗ってくれや」と英語で
言われますが、聞き逃すと大変なことになります。
時間になっても乗り込まないと、クラクションを鳴らされます。

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