心筋炎の闘病記


心筋炎とは?

心筋炎とは心臓の筋肉(心筋)に主にウイルスが感染し炎症がおこり、破壊が生じて、結果とし
て心臓の収縮機能を低下させる疾患です。原因ウイルスはコクサッキーウイルス、インフルエ
ンザウイルスで、こういったウイルスは日常私達が感染するウイルスで決して珍しくは無いウイ
ルスなのです。症状としては、発熱、咳、頭痛、咽頭通、全身倦怠感等の風邪のような症状で
す。その後、もともと心臓に異常が無かった方でも、風邪にしては、発熱が続いたり、咳も続く
と思っているうちに動悸がするようになったり、夜間、仰向けに眠ることが出来なくなったり、全
身に浮腫が生じたりします。なによりもこの疾患で重要なことは風邪と見過ごされて無治療でど
んどん心筋の細胞破壊が進み生命に危険を生じる事のある疾患です。ですから風邪と思って
安心せず、上記の症状が加わるようになる前に循環器内科に診察を求めることが何よりも重
要です。心筋炎は放っておくと死に至る恐ろしい病気なのです。

2000年

7月7日
いつものように大阪3ヵ所配送だった。普段なら10時ごろには終了する仕事であったが、初め
ての得意先が一件あり場所が解らず、また荷卸も担ぎ込みで、大汗をかいて全て卸し終えた
のが昼前になってしまった。喉がカラカラだったので、帰路途中で、飲み物を買おうと思いつ
つ、止めるところが無かったので、そのまま我慢して運転していた。そして、阪神高速堺インタ
ーから乗って池田まで来た。池田インターを降りたとたん、胸が(心臓)が2回急に熱くなった。
今までに経験したことのない焼ける熱さだ。それと同時に目の前が暗くなりかけ意識が遠のき
かけた。ほんの数秒だったのだが、尋常でないことは確かだ。「どうしよう」ここで車を止めて救
急を呼ぶか、高速でいけるところまで行くか?
悩んだ末、そのまま帰ることにした。すぐに止められるようなところが無かったのである。
高速運転中も心臓にかなり違和感があり、ときどき、さっきのよりは弱い灼熱感おそってくる。
これ以上酷いのが来ないのを祈りながら、何とか会社の車庫までついた。
ここで、救急車を呼ぼうと思ったのだが、運の悪いことに、こんなときに得意先の幹部諸氏が
会社見学に見えていた。しかたなく、自分の自家用で10分ほどの広域消防本部へ行き、県立
病院へアポをとってもらった。
救急車で搬送しますか?と隊員は言われたが、自分の車で行くことにした。これが、後に待た
される事になるのである。
病院へ着いて暫く待ってから名前を呼ばれたので診察室へ入り症状を伝えると、まず、心電図
と胸部レントゲンをとりにいかされた。その後再度診察室へ呼ばれ入ると、別にどこも以上あり
ませんね。とのこと。とりあえず24時間ホルダー心電図を着けましょう。とのことなので、これを
つけてもらい、帰ることになる。今度の診察は心エコーとホルダーの結果診察なので、28日に
なるとのことであった。ずいぶん先の話だとは思いながら、胸部も楽になってきたので、そのま
ま帰宅した。そして、仕事は暫く休むことにした。そう言えば、以前から急に稀にタバコを吸うと
心臓に煙が入っている様な感じがして、気持ち悪い気分になる時が、7月7日の一週間前ぐら
いからありました。

7月8日
 今日は普通どおりいつもと変わらず体調は良い。しかし、ときどき、胸部に違和感がある。

7月9日
 今日は、以前からの友人との約束で大阪へ遊びに行った。行き帰りは全て僕の運転である。
おまけに、遊覧飛行までしてしまった。体調はそれ程悪くはない。しかし、帰りはやはり疲れが
出たのか、しんどくなってきた。そして、夜は胸部の違和感でほとんど眠れない。明日朝一番で
県立病院へ行こうと思い何とか我慢する。
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