十念ノ辻
松原通新町の角を十念ノ辻という。
往古、毎年末にその年の処刑が確定した
罪人を、一条堀川付近にあった獄舎より
五条河原の刑場(今の松原大橋周辺)へ連行する道順に、「新町通より松原通を東
へ向かった。」とある。その当日、近在から大勢のお坊さんがこの辻に立ちならび、
念仏を唱えて刑場へ送られる罪人を見送ったという。十念ノ辻の”いわれ”である。
(現在の松原通は豊臣時代以前の五条通)また、この地が選ばれたのは松原道祖
神社が鎮座されていたことに関連すると伝えられている。
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松原道祖神 |