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● 指揮 山上 純司 (やまがみ じゅんじ) さんにインタビューしました。 (談) |
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● 演出 松本 憲治 (まつもと けんじ) さんにインタビューしました。 [プロフィール] 東京藝術大学音楽学部声楽科卒。在学中より作曲を高田三郎、島岡譲、早川正昭、その他の諸氏に師事。 現在、オペラの指揮、演出を中心にクラシックステージや現代アートイベントの企画・制作・構成・作曲・演出、のみならず、ミュージカル、演劇、ダンスステージの演出も手がけている。 また、オーケストラ曲や合唱曲の指揮・編曲の外、作曲は現代音楽から室内楽、劇音楽、オペラなど多様にわたり、歌曲、合唱曲、フルート曲などの作品が出版されている。広島市・広島市文化財団・文化庁などの主催で行われている「ひろしまオペラルネッサンス事業」の創設に中心的に関わり、財団主催の「市民のための芸術文化事業」としての「歌曲コンサート」や「親と子のための芸術音楽プログラム」、また、NHK広島とのクラシック番組制作も継続している。05年広島文化賞(個人賞)受賞 [インタビュー] Q1. ご自身にとって「トゥーランドット」とはどんなオペラですか。 A1. 実は、若い頃は、「絶対、このオペラにはかかわらないだろうな」と思っていた大変な作品。 「オペラ」というのは、やはり「緊密で豪華絢爛な声と器楽(オケ)」による「音楽作品」である(音楽劇などの「演劇作品ではなく」)と思わせてくれる究極の作品のひとつです。 Q2. 演出コンセプトは、どんなことでしょうか。 A2. 第一に、原作になるべく添う。つまり「スタンダード」ということ。第二に、お客さんに分かりやすく。第三に、今回の素晴らしいキャストさん、そして、オペラ徳島という団体の実力が出せるよう、第四に、オペラ徳島の今の体制で、実現可能なバランスをとりつつ、目一杯!・・・・などなどです。 Q3. 一番の見所は A3. むろん「広報上」は、「著名なアリアシーン」・・・・。 誰もが期待している 「誰も寝てはならぬ(Nessun dorma)」。 それ以外には、やはりプッチーニが書けなかった「フィナーレ」。 イヤイヤ、ま、すべてのシーンが「一番の見所!」としたいですなあ。 Q4. オペラ徳島について一言 A4. 「継続は力なり」などと世間ではいいますが、じつはぼくはこのことばは「半分」しか信じていません(笑)。ま、「漫然とつづければいい」というもんでもない。 しかし、その「半分信じている」方を、このごろ特にオペラ徳島について感じています。つまり「蓄積」と「熱意」と「たゆまぬ工夫」を感じます。 (談) |
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● トゥーランドット姫役 平野 雅世 (ひらの まさよ) さんにインタビューしました。 [プロフィール] 大阪音楽大学卒業。イギリスへ留学。文化庁新進芸術家海外研修制度特別派遣研修員としてニューヨークへ留学。「ラ・ボエーム」ミミ役でオペラデビュー、「アイーダ」「蝶々夫人」「トゥ―ランドット」「トスカ」の各タイトルロール、「椿姫」ヴィオレッタ、「フィガロの結婚」伯爵夫人、「ドン・ジョヴァン二」ドンナ・エルヴィラ、「コジ・ファン・トゥッテ」フィオルディリージ、「ピーター・グライムズ」エレン、「愛の妙薬」アディーナ、「つばめ」マグダ、またオペレッタ「メリー・ウィドウ」ハンナ等、全国多数のオペラ団体に出演。2014年慶長遣欧使節出帆400年記念オペラ「遠い帆(三善晃)」で新国立劇場に出演。 演奏会では「第9」「レクイエム」等のソロ、「西本智実in南座」(語り:黒柳徹子、衣装:コシノヒロコ)蝶々夫人役、「全国二期会サミットコンサート(東京文化会館)」、等幅広く活躍。2014年10月関西二期「ドン・カルロ」エリザベッタ、2015年2月「夕鶴」つう、5月河内長野文化振興財団「マノン・レスコー」マノンで各出演予定。 [インタビュー] Q1. 音楽との関わりはどんなところから始まりましたか? A1. 小さい頃、習い事の一つとして、母の勧めでピアノを習っていました。中学の部活で合唱部に入り歌う事の楽しさを知り、音大への進学の際、声楽科を選択しました。 Q2. オペラ歌手となられた動機は? A2. 音大時代、オペラの裏方をお手伝いする機会を頂き、オペラが作られていく過程を見ることができました。歌手の方々が演出家、指揮者の指示で変化していく様、コーラスの方々や助演の方々がそれぞれ個性豊かに表現されてる所、また裏方さん達がこだわった小道具などを作られ、稽古場の雰囲気がかわっていく様子、終盤には大道具さん、ヘア・メイクさん、オーケストラ、数えきれない大勢のスタッフでチームワーク良く一つの舞台を作っていくところ、全てに興奮、感動しました。歌う事が大好きでしたので、そんな魅力的なオペラの舞台に立ちたいと思うようになりました。 Q3. いろいろな役を歌っていらっしゃいますが、一番好きな役は? A3. 難しい質問です…どの役も思い入れがあり、魅力的な役なので…(笑) 「椿姫」のヴィオレッタは音楽と自分のエモーションがとてもマッチしていて、何度でも歌いたいと思います。日本人として「蝶々夫人」、プッチーニの音楽も大好きです。 Q4. トゥーランドット役は、高音が続く大変難しい役として有名です。 ご自身にとってトゥーランドット役を歌うことに何か特別な思いや心構えのようなことはありますか? A4. トゥーランドットは、私の声にとって、やはり大変重たい声のレパートリーになります。自分の声を重たくするのではなく、自分の声のまま、息のスピードを変える事を意識してこの役を歌っています。初めてこの役を歌わせて頂いた時は、先生と相談しながらテクニックで歌うよう心がけました。今回で4回目になるトゥーランドット、以前に比べると自分でも色んなことがコントロールできるようになりました。これまでの経験を生かし、皆様に楽しんで頂けるよう歌いたいと思います。 Q5. トゥーランドット姫の役柄についてはどう思われますか? A5. 残忍な氷のような心を持ったトゥーランドット姫。何不自由なく育てられたゆえ、本当の愛を知らないだけで、とてもピュアな部分を持つお嬢様ととらえています。怖いイメージが先行するトゥーランドット姫ですが、強く温かい愛を求めている一人の女性。カラフの愛によって氷が解けていく様は本当に女性らしいと思います。 Q6..ところで徳島の印象は? A6. スタッフ、コーラス、助演の方々、地元の皆様が温かく迎えて下さり、アットホームな雰囲気の中、楽しくお稽古させて頂いています。やはり関西より空気がきれいな印象で、車から降りた瞬間に空気が澄んでいる事を肌で感じます。海が近く、お魚の美味しいお店も沢山あるとか・・・(笑) お稽古の合間に色々訪ねたいと思います! (談) |
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● 名を秘めた王子(カラフ)役 藤田 卓也 (ふじた たくや) さんにインタビューしました。 [プロフィール] 島根大学卒業、同大学院修了の後、渡欧。KOBE国際学生音楽コンクール第1位、第40回アントニン・ドヴォルザーク国際声楽コンクール第2位(チェコ)等を受賞。スロヴァキアの国立歌劇場において『椿姫』『ラ・ボエーム』の演目で主役として舞台に立つ他、ウィーン室内歌劇場、シェーンブルン宮殿歌劇場でのオペラ公演、またチェコやポーランドでの国際音楽祭に出演。2006年より日本での活動を始め、各地で主役として『夕鶴』『魔笛』『愛の妙薬』『ランメルモールのルチア』『ラ・ファヴォリータ』『カルメン』『椿姫』『仮面舞踏会』『リゴレット』『アイーダ』『蝶々夫人』『ラ・ボエーム』『外套』『トゥーランドット』『ショパン』等のオペラや、第九等のソリストで出演。2013年ミラノのダル・ヴェルメ劇場にてジルヴェスターコンサートに出演。くらしき作陽大学非常勤講師。ブログ:54-OUT ~限りある時間に無限のドラマ~(演奏会情報などを掲載) [インタビュー] Q1. 音楽との関わりはどんなところから始まりましたか? A1. 僕は幼い頃は野球少年でしたので、プロ野球選手の応援歌を友達と毎日歌いながら登校していたのも始まりといえば始まりです。 本格的に勉強し始めたのは大学受験からです。高校3年生の時の文化祭で、運動部の4人でア・カペラコーラスを披露させていただいたのがきっかけで、音楽が勉強したいと思いました。 Q2. オペラ歌手となった動機は? A2. 島根大学大学院を修了した後、好きだったシューベルトの研究のためウィーンに渡りました。留学中にご縁があって出逢うことのできましたエヴァ・ブラホヴァ先生のもとでは、声作りのためにオペラ中心の勉強になりました。2004年5月スロヴァキアのコシツェ国立歌劇場で開催されましたヴェルディ作曲「椿姫」のアルフレード役がオペラデビューです。 Q3. いろいろな役を歌っていらっしゃいますが、一番好きな役は? A3. ヴェルディ作曲「仮面舞踏会」のリッカルドは好きです。また様々なオペラの中で直情径行的に怒りをぶちまけるシーンは得意です。 Q4. カラフの役柄についてはどう思われますか? A4. カラフは愛に燃えています。犠牲が伴っておりますのでこの愛が独りよがりのようにも見えますが、それほどの愛だったのだということが伝わるように逆に表現しなければならないと感じます。 Q5. ところで徳島の印象は? A5. 徳島は、2001年に徳島文理大学さんが開催されましたウィーン夏季セミナーに参加したときに初めて訪れました。その講習会では素敵な方々と出逢ったりご縁ができたり最高の経験となったこともありまして、それ以来大好きな街です。留学しよう!と意志が固くなったのもこの時で、私の人生のターニングポイントだったと言えます。 (談) |
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j● リュウ役 日紫喜 恵美 (ひしき えみ) さんにインタビューしました。 [プロフィール] 京都市立芸術大学大学院修了。モーツァルテウム、ミュンヘン国立音楽大学に留学。日本モーツァルト音楽コンクール第1位。日本音楽コンクール第2位。ベルギー国際声楽コンクール第2位など受賞多数。小澤征爾指揮、ローラン・ペリ演出の『ジャンニ・スキッキ』や佐渡裕指揮、宮本亜門演出の『キャンデード』など数々の主演を重ね、近年では、新国立劇場に於ける『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ、粟國淳新演出の『セヴィリアの理髪師』ロジーナ、『夢遊病の女』アミーナなど新境地を拓き、来年3月には『夕鶴』の主演を予定。またドイツ、オーストリア、スイスなどでの『リゴレット』や昨年12月には、ミラノ、ヴェルディホールにおけるヴェルディガラコンサートに招聘を受けるなど海外でも活躍。命中度の高い凛とした歌声。華麗なテクニックと豊かな情感を持ち、圧倒的な感銘を与えるソプラノとして注目される。関西二期会会員。京都市立芸術大学准教授。愛知県立芸術大学講師。 [インタビュー] Q1. いろいろなオペラの役を経験されていられますが、その中で一番好きな役は。 A1. リヒャルト・シュトラウス作曲「ナクソス島のアリアドネ」のツェルビネッタです。プリマを勇気づけるキュートでたくましいキャラクターに加え、高度な技術を要求され る長大なアリアがあり、やりがい十分、役から元気をもらえます。 Q2. リュウを演じる上で気をつけていることはどのようなことですか。 A2. ひたすら献身的であることです。 Q3. 素晴らしい表現力をお持ちですが、その秘訣はどこにあるのですか。 A3. 一つのことにたくさん妄想ができることでしょうか(笑) Q4. オペラ歌手として日頃どんなことに気をつけていられますか。 A4. 声の維持のため欠かさず「ナクソス島のアリアドネ」のツェルビネッタのアリアを歌っています。 Q5.オペラ徳島についてのご感想を A5. 合唱、制作、大道具、小道具、全てがオペラが好きなエネルギーに満ちて、それが継続されていて、プロよりプロフェッショナルだと思います。 (談) |
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