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● 指揮・演出・訳詞 神尾 昇 (かみお のぼる) さんにインタビューしました。 |
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![]() 撮影:遠藤湖舟 |
● カルメン役 田辺 いづみ (たなべ いづみ) さんにインタビューしました。 [プロフィール] 国際基督教大学人文科学科及び国立音楽大学声楽学科卒業、国立音大大学院オペラコース修了。スロヴェニアのマリボール国立歌劇場及び埼玉オペラ協会「カルメン」公演にカルメン役で出演。モロッコにて、文化庁/オペラ「虎月傳」に出演。二期会オペラ公演・ワーグナー「ワルキューレ」、東京室内歌劇場公演・リゲティ「ル・グラン・マカーブル」(日本初演)、東京オペラプロデュース公演シャブリエ「エトワール」の他、「魔笛」「フィガロの結婚」「リゴレット」「アドリアーナ・ルクヴルール」「アンドレア・シェニエ」等に出演。ヘンデル「メサイア」、メンデルスゾーン「エリヤ」、ドヴォルザーク「スターバト・マーテル」、デュリュフレ「レクイエム」、ラフマニノフ「晩祷」、ベートーヴェン「第九」等のアルトソロを務める。東京二期会他会員。≪公式ブログ≫http://plaza.rakuten.co.jp/izumitanabe/ [インタビュー] Q1.音楽を志したきっかけは? A1.中学生のときに、ショパンのピアノ曲をきっかけにクラシック音楽が大好きになりましたが、ピアノを始めるには時すでに遅く、日々悶々としていました。 暗ーーい高校時代を終えて国際基督教大学という大学に入学し、グリークラブに入り、初めて歌に出会って、世界が一挙に明るくなりました。 卒業後も個人的に声楽を習い、長らくアマチュアとしてモーツァルトやロッシーニやヴェルディのオペラの舞台に立っていました。 でも、もっとちゃんと勉強して歌い手になりたい、人生は一度だけ、と〇〇歳のときに一念発起して国立音楽大学に入りました。 人より〇十年遅れている分、歌って歌って、歌い倒して死にたいです♪ Q2.オペラ「カルメン」、カルメン役についてどう思われていますか? A2.国立音楽大学と大学院を出て、初めて外の舞台に立ったのが「カルメン」でした(ちなみに、大学院の修士論文も「カルメン」についてでした)ので、このオペラ、この役には特別な思い入れがあります。 メゾソプラノというと、オペラの中では、乳母か召使かヒロインの母親か・・・そんな地味~~な役ばかりです。アリアが1曲でもあれば儲けもの。時には、一番長いフレーズでも4小節とかだったりすることもあります。 そんな中で、「カルメン」という役は破格です!「椿姫」や「蝶々夫人」のような悲劇のヒロインとはちょっと毛色が違いますが、ヴィヴィッドなキャラクター、名アリアの数々、仲間との楽しい絡み等等、魅力満載の役です。そして何と言っても、二人の男に熱愛されちゃんうんですから^^・・・・・・もう、やめられません♪ この役とは生涯お別れしたくない・・・・80歳になっても元気に色っぽく「ハバネラ」を歌っているおばあちゃんになりたいです! Q3.徳島、オペラ徳島についてのご感想は? A3.今回、生まれて初めて徳島に来ました(こんなに長く生きているのに、四国自体が初めて・・・)! ゆったりした時間が流れ、人々は親切で温かく、徳島ラーメンはおいしい!!!毎回、徳島に来るのがとても楽しみな私です♪ オペラ徳島のみなさまにも今回初めてお会いし、ご一緒させていただけることになりましたが、初めて稽古に参加させていただいたときから、皆様が、見ず知らずの私に最初からとても温かく接してくださり、親切にしてくださって、感激しました! 本当にありがとうございます! そして、幾度か杉尾さんに空港にお迎えに来ていただく車中で、オペラ徳島の生い立ちや団員の皆様の熱心な取り組みについてうかがううちに、本当にすごいオペラ団だなぁと思うようになりました。 稽古の時の熱意にあふれたパフォーマンスももちろんですが、大道具・小道具制作から、その管理・運搬、お弁当やお茶の用意、会場への送迎、その他の表には見えないお働きまで、団員の皆様や音楽スタッフの皆様がとてもアクティブに、献身的に活動し奉仕していらっしゃるご様子には、本当に胸が熱くなりますし頭が下がります。 オペラ徳島と関わらせて下さった神尾さんに、大感謝です!! ◆オペラ徳島の皆様へ・・・・・・ 神尾さんがおっしゃったように、合唱はこのオペラの要(かなめ)であり、本当の主役です。 今回私がいただいた役に「カルメン」という名前がついているように、皆様お一人お一人が演じるキャラクターには、楽譜には書かれていないけれど名前があり、それぞれの人生があります。 そのキャラクターを、18日には最高に輝かせ、開花させてあげて下さいね。 本番まであとわずかですが、それぞれの場所で最善を尽くし、助け合い高め合って、最高の舞台にしましょう! どうぞよろしくお願いいたします! |
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