八ヶ岳へ・・・、2012秋。

AM5:00、八ヶ岳南麓の美ノ森山(1543m)。清里のすぐ北に位置し、八ヶ岳の広大な裾野を感じながら、富士山まで見通すことができる場所。そんな所に日の出前にいるのは、またまた、山歩き。2週間前の奥穂高岳につづいて、八ヶ岳主峰・赤岳(2899m)へ。幾度となく登ったこの峰々ですが、今回は初めてのル-ト、真教寺尾根。去年通った県界尾根と同じく、ダイレクトに赤岳へ到達できます。今日の天気予報は快晴でしたが、眼下にも上空にも空は雲多し。その間に望む、南アルプス。この後、晴れることを願って,合掌。麓での紅葉はまだでしたが、森林限界まで上がってくると黄色に染まるダケカンバと天狗尾根。その向こうは権現岳。斜度がきつく両手を使うことが多くなってきたので、ここまで使ってきたストックをザックへ。

赤岳山頂までの残り約1時間は岩のぼりがつづきます。きつい斜度ですが、手足を動かすたびに、空に近づく喜びが溢れてきます。初めて赤岳に登ったとき、「真教寺尾根を通ったらダメですよ」と山小屋の主人に言われて以来、なんとなく避けていたこのル-ト。もう少しで稜線です。手袋がもうほつれてきました。稜線に出ると、赤岳と対をなして座する阿弥陀岳が雲に隠れそう。その他の峰々も眼下に広がる街並みもすっかり白く閉ざされています。

そして、AM10:30、赤岳山頂。やっぱり視界なく、雲に包まれているせいか、静寂。祠に手を合わていると、岩陰から湯を沸かすバ-ナ-音がシュ-シュ-と。どなたか昼食の準備をされているらしい。やがて、ツルツルフ-フ-ハフハフと、らぁめんを食する音が。コンビニの紀州梅おにぎりのビニ-ルを海苔が破れないように不器用にめくっているワタシにとって、それらの響きは、いと贅沢ナリ。PM3:00、無事下山。

2012年10月15日