奥穂高岳へ・・・、②。

翌朝、日の出前に山小屋を出発。白み始めた空には、雲ひとつなし。予報通りの快晴に、眠気は100光年の彼方へ。大部屋で過ごした昨晩は、あちこちから、さまざまなリズムの鼾、いびき、イビキ。幅75センチの布団にうずくまり、じっと過ごした体にチカラがみなぎります。朝日をあびて浮かび上がる前穂高岳の稜線。合掌。
B2ザレ場である涸沢は、ふんばりが効かず歩きにくく、ストックを使いながら、ゆっくりと進む。ガスで視界悪るければ、迷いそうです。前穂高岳からつづく、5峰と6峰の間から、遠くに見える八ヶ岳。蓼科山から赤岳、編笠山まで南北に長い八ヶ岳のすべて山々が雲から顔を出しています。Img_4013涸沢小屋から2.5時間、穂高岳山荘着。とても渇くのど。持ってきた2リットルの水が残り少ないので、ポカリスエットを購入。一気に飲み干し、いよいよ奥穂高岳へ。

穂高岳山荘からすぐ始まる、ハシゴ場。先行する登山者からの落石に要注意。ハシゴ場からの見下げ。赤い屋根が穂高岳山荘。風が強ければ、写真撮影どころではない高度感。AM8:30、奥穂高岳(3190M)山頂。南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、富士、そして、穂高から連なる北アルプス、立山まで望む好天。一人で見るにはもったいない絶景。少しでも天候が悪ければ、引き返そうと思っていただけに、本当にうれしい瞬間です。眼下には上高地。河童橋もよく見えます。今日の夕刻4:00までに、あそこまで下山する予定。もう少しゆっくりしたいけれど、早々に山頂を離れました。PM4:00、河童橋着。振り返れば、くっきり見える奥穂高岳。ずいぶん歩いたなぁと思いつつ、上高地バスタ-ミナルへ。足が重たいけれど、最終バスに、間に合いほっとひと安心。PM11:00、帰宅。タケの寝顔を見ながら、ビ-ルを飲みました。

2012年10月01日