太陽の塔

中央環状線を走っていると、なんとなく視界のスミっこに入る太陽の塔。なんだアレッ!?とタケも訊いてくるので、未来、現在、過去の三つの顔を持つ云々・・・と自分でもよくわからないことを、3歳児に言うよりは、百聞は一見に如かず、ということで万博公園へ。1970年生まれのワタシにとっては、とても親近感のある場所ですが、来るのは10数年ぶり。閉鎖されたエキスポランドの寂しい姿を横目に、寒風舞うコンコ-スを歩いて公園ゲ-トをくぐれば、正面にドン!と太陽の塔。カラスに集られているせいか、その巨大さがよく伝わってきます。真ん中の顔が「現在の顔」。とがった唇はいじけているのか、口笛を吹いているのか。閉じた目は見たくないものからの逃避か、気持ちよい眠りか。見る人に託す表情。改めて思う、素晴らしい彫刻でした。

2011年12月16日