八ヶ岳へ・・・、2011秋①。

朝の冷え込みがまだまだとはいえ、標高1700mの八ヶ岳主峰・赤岳へとつづく県界尾根登山口、AM6:00の気温は氷点下1℃。昨年の今頃には冠雪していた赤岳。県界尾根途中にある山頂直下のクサリ場は凍りつき、とてもオソロシクて、引き返しましたが、今年は稜線がくっきりと冴える100%秋晴。再び県界尾根を通って、赤岳を登ります。赤岳への登山道は5本。そのうち今回のル-ト、県界尾根ともう1本は、赤岳へダイレクトに通じるので終盤は急こう配のクサリ場つづき。去年、通ることができなかったそれらの場所を楽しみにゆっくりと登っていきます。澄み切った空は終日、崩れる心配はなさそうです。森林限界を過ぎると、薄雲の上にぽっかりと浮かぶ富士山の姿。 県界尾根ル-トでもっとも高度感のあるところ。ハシゴが終わってからも手掛かりの少ない岩場がつづきます。はめていた安物の手袋を取り、素手で感触を確かめながら、ときどき下を見てヒュ-ヒュ-と感じながらの3点確保。そして、赤岳山頂。何回か来ているうちで最も素晴らしい眺望。遠くに見える北アルプスの稜線上に、先月中旬に登ったばかりの西穂高岳もくっきり。眼下には蓼科山まで八ヶ岳の稜線がつづきます。さすがに風は冷たいので、フリ-スとヤッケを着こんで食べる、おにぎり3個。今回の楽しみは山頂を目指すという以上に「県界尾根」という登山道にありました。多くのル-トをもつ八ヶ岳ならではの楽しみ方で、いつかは全てをトレイルしてみたいものです。さて、帰りも同じコ-ス。家族の待つ清里へ、ゆっくり下山。

2011年11月01日