八ヶ岳へ・・・。2011厳冬。

とても好きで見るたびにココロ躍る建築「八ヶ岳高原音楽堂」。八ヶ岳にやって来るたびにここを訪れ、眺めるだけで、キモチ満たされる場所ですが、今回は加藤登紀子さんのコンサ-トを聞きに来ました。開演はPM5:00から。外は氷点下、静寂な雪面に対して、ホ-ル内は歌声を待ちわびる人たち。座席数約230の小さくて、贅沢な空間が宵とともに大きな拍手に包まれました。
木製ガラス戸に囲まれたこのホ-ルには、揺らぐ樹氷、舞う粉雪、うつろう夕暮れを背景に音楽があります。舞台の後、遠くには富士。ピアノとベ-スだけのシンプルな編成によってCDにもない、大ホ-ルにもない、ここにしかない歌声を堪能。終了後、外に出ると凍りつく空気、あっとうされるような星空。本当に、いい時間でした。
次の日は雪の上を歩きに。向かったのは入笠山という360°展望で全アルプスが見えるところ。スノ-シュ-履きの人多いようですが、湿気少なく引き締まった雪なので、軽アイゼンで十分。スキ-場のゴンドラリフトを利用すれば往復2時間ほどで家族連れでも安心です。
途中、背負子姿のワタシを見たご夫婦が以前ご自身も使っていたことを思い出して、ナツカシんでおられた。山頂は視界良好。いくつもの白い峰々がくっきりと美しい。スキ-をしたいと云うタケに山歩きストックを渡すと意気揚々と歩き始めた。軽くなった背負子を感じながら、冷たい風の中に少しだけ春解ける八ヶ岳でした。

2011年02月14日