大山崎山荘

このところ、行くことが多くなった枚方方面。淀川越しに北へ目を向けると、高槻の山々が本当に美しく見えます。陰影が深まる夕刻時には、淀川から駆け上がる天王山や、その麓に位置するサントリー山崎蒸溜所屋根のシルエットが浮かび上がります。「シングルモルト山崎」好きな人にとって、美味し、風景です。そして、同じく天王山麓に浮かぶ赤い屋根が、大山崎山荘。昭和初期に建てられた山荘と安藤忠雄氏設計の新館が合さった美術館です。
午前中、役所での雑用を済まし、山崎へ。駅脇からすぐ山荘へ至る坂道をオクさんに合せて牛歩。往年の雰囲気を存分に伝える石組トンネルを超えれば、木津川と淀川、御幸橋から八幡市方面が見え始めます。そんな建築と風景が繋がる贅沢なアプローチから美術館へ入ると、山荘の雰囲気そのままの光と影に落ち着つきます。作品鑑賞するのもよし、フカフカソファでくつろぐもよし、訪れる人それぞれがもつ気持ちのペースを保ってくれるようでした。一巡りしたら、2階テラスへ。遠くから見えた赤い屋根の下、天王山麓にポカンと浮かぶことができました。

2008年02月29日