やって来い来い、秋の空気。と思いつつ眺めていた天気図に、ようやく南海上の低気圧を追いやってくれそうな高気圧が張り出してきた先週末。少し、縦縞等圧線間隔の狭さが気になりましたが、八ヶ岳に行って参りました。その往路途中、富士山麓、日本盲導犬センターへ。昨年、１０月にオープンしたこの施設は、盲導犬の育成もさることながら、その活動を広く伝えることも考えられ、一般の人に親しみやすいように建築にも大変配慮されているとのこと。設計の勉強もでき、かつ、犬にも会える、そして、富士山！とヨクバリな見学ができそうだなぁ。しかし、東名富士ＩＣから西富士道路を進んでも、富士見えず。まったりした曇り空である。
それでも、雄大な裾野の一端にいることが感じられる風景を進むと、カフェのようにお洒落で入りやすい雰囲気１００％の建築が見えた。この敷地はオウム教施設跡地らしいのですが、当時は全く対象的な場所だったのではないでしょうか。さて、建築見学。建物配置は広大な敷地を存分に使うように分棟され、それらは渡り廊下で結ばれている。どこからでも外が見える配置になっており、富士山が見えればなぁ、と思いつつウロウロしていると、一日２回の盲導犬のデモンストレーション時間に出会うことができました。そこでは、盲導犬と直接触れ合えるだけでなく、これから訓練を始める元気な子犬たちや歩くこともままならない引退犬にも会えました。毛布によこたわる老犬の表情は、とても静かで、とても穏やかでした。（つづく）