今年もありがとうございました

年末は久しぶりの人に会えるので楽しい。今日も大正区に住む友人と、ゆっくりお酒を飲むことができました。その友人の家近くに流れる木津川に、渡し舟がありました。大きな船が通るので橋を架けられないらしく、近隣住民の足として、1時間に4本15分ごとに、往復しているとのこと。私も西成区側から大正区側へ、乗せて頂きました。その間は2,3分ですが、川の色、匂いを間近に感じることができます。そういえば、大阪出身の作家、宮本輝は初期の作品で、暗く汚く高潮被害をもたらす大阪の川をよく描いています。しかし、それらは、決して川への嫌悪ではなく、原風景、大切な記憶として扱われています。最近は、整備された風景が点在するようになりました。それら新しい風景が、記憶に残るものかどうかはこれからだと思いますが、この渡し舟は、今までも、これからも多くの人の記憶をのせ、プカプカと進んで行ってほしいです。

2006年12月31日