7. 諸仏の功徳の称賛
阿弥陀経の別名は、一切諸仏所護念経(いっさいしょぶつしょごねんきょう)で
あるが、なぜそのように名づけられているのか。それは、阿弥陀様の名前とこの
お経を聴いたものは、皆、一切の諸仏の慈悲により護(まも)られるからである。
無常の完全な悟りという意味の阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさん
ぼだい)が常に人々を照らすのである。そのため、お釈迦様の言葉と諸仏の
言葉を信じて、受け入れるのである。
善き人は皆、阿耨多羅三藐三菩提に照らされて、極楽に生まれたいと過去に
願っていたら、すでにその人は極楽に生まれており、今に願ったら、今に極楽に
生まれており、将来に願ったら、将来に極楽に生まれるのである。
そのような功徳があるために、正しい信仰心があるならば、極楽に生まれること
を願うことである。
お釈迦様が多くの仏の不可思議な功徳を称賛するように、多くの仏もお釈迦様
の不可思議な功徳を称賛しており、諸仏はお釈迦様と同じお話を伝え、広めて
いるのである。
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