トップバンドへの挑戦(II)

GN ドロッパー アンテナ諸元
世間一般での通称は スローパー というようですが、左の写真のように補助電線が急降下していますので あえて ドロッパー と称します。このような形でも一応はトップバンドにQRVが可能ですが性能は良くありません。特に高周波に対する接地が良くないと全く聴こえない、飛ばないアンテナになります。

補助電線の長さ、35mはMMANAにタワーの太さ、上に乗っているアンテナ(タワーから絶縁されているアンテナエレメントは無関係)の配置を全部入力してシュミレートした結果です。従って、皆様の所では状態が違いますから同じ長さで試みられても、全然うまく動作しない事が充分考えられます。ぜひ、闇雲でなく ある程度の計算の上で実験してください。
タワーと補助電線への給電は同軸ケーブルですが、必ずCMF またはCMF同等品をアンテナ側に入れてください。私はFT243-43にテフロンの同軸を16回巻いたものを使っています。
アンテナと送信機(同軸を含む)を高周波的に分離する為に絶対必要です。

このアンテナの能力を表現するのは難しいですが、P.Cに良くレポされる方々が報告されるシグナルレベルから6を引いたら、このアンテナでの受信レポになります。例えば、599!というレポートであれば539、Nice Sigとあれば329、559なら??(聴こえないかも)ぐらいです。呼んだときの応答率はアースを改良した現在で40%がいいところです。
QRZ?/Sorry No Copyは当たり前ですから、いらいら屋の方には向いていません。もちろんパイルに参加しても無駄でしょう。皆さんがすんだらやっと出番の積りで丁度いいのでは。
もっとも ある程度電力をつぎ込んでやれば少しは応答率が上がるでしょうが聴く方を工夫しないとお邪魔虫になるだけです。

大陸 交信実績 W/C
NA W8 KL7 VE 3/3
SA 交信実績なし。 0/0
EU OM OH SM SP HA GW UA4 S5 OK LY DL EU YL ES UR I 9A LA ON YO (UA2) 21/20
AS VR2 JA EY BQ9P 9M6 UN 9M2 JT UA0 BY HL SV JD1O 5B 4X 1S XU BV UK (HS) (UJ) (9V) (4S7) (EX) 24/19
OC 5W T32 KH0 KH6 V6 KH9 T8 KH2 V7 VK DU JD1M ZL K7K 4W 15/15
AF VQ9 1/1

その他 もろもろ
間違っても超DXは聴こえません。南米が未交信ですが聴こえたのは HC8N XQ3ET の2局だけで いずれも329レベルでした。5Z4DZもやはり329レベルです。

6年間の実績が左の通りなので亀の歩みより遅いですね。しかし、聞こえないのは出来ないので現況では如何ともし難い。このあたりで大体の性能がわかって頂けると思います。

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私の夢はトップバンドWAC/100 Conf ですが果たして可能かどうか全くわかりません。一応、WACは聴くことが出来ていますからチャンスがないとは言い切れないでしょう。100Confも非常に困難だと思いますが100%駄目ではないだろうと思います。夢は大きく 0.1%の可能性に賭けてみるのも楽しいことですから、もう少しの間 のんびりと楽しませてもらう積りです。 FB DXを。

やはり、高さが低いと言う事は絶対的に不利な条件で、せめて25m近くの高さがあれば状況は大きく変わるでしょう。私たちのDX仲間が最近32mタワーにスローパーで参戦していますが、耳、飛びともに格段の差があります。彼のところで599は うちの539。まさにP.Cレポの裏付けが出来ました。やはり 大きいことはいいことなのです。Hi
もう一度 やってみるつもりなのは受信用ループアンテナです。高さが低いと どうも良くないようなので、もう少し工夫して なんとかタワーの上へ上げるつもりです。