野草と野菜
(卓効のある野草と健康野菜)


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11  にら(胃腸を丈夫にし、体を温める)
 にらはにんにくやねぎと同じユリ科の仲間です。独特のにおいが強いので、きらいな人もいますが、中国料理にはよく使われ、我が国でも、にらがゆなどにして、昔から健康食に用いられてきました。
〔効用〕
 にらは常食していると、カゼをひかなくなり、胃腸を丈夫にして、血液も浄化されるといわれています。食欲増進や胃液の分泌も促進されます。また、にんにくと同様に体を温める作用を持っているので、夜尿症、冷え性の民間療法としても知られています。青汁にして、さかずき1杯ずつを毎日飲むのも効果的な方法です。子供の湿疹には、にらを塩でもんで患部に湿布するとよく効きますし、痔の悪い人は煎じ汁で洗うと楽になります。漢方では、にらの葉の乾燥させたものを韮白(きゅうはく)、たねを韮子(きゅうし)と呼んで薬用に供されています。韮子は頻尿、夜尿症、遺精、せん痛、下痢止めに効果があります。
 
〔にらの種の煎じ方〕
 土鍋に180mlの水を入れ、3グラムの種子を加えて、水が半分になるまで弱火で煎じます。