鬼眼」を持つ者は
遥かな時代から 其の特異な能力を重宝されるか 忌み嫌われるかの二択しか無い。
だが実際の所 「鬼眼」だけでは唯の能力者だ。
「鬼魂」を得る者は 他者とは違う「何か」を持っているのだろう。
蒼い炎を纏い 其の「力」は未知数。人外の究極生物「鬼」と為る者は少ない。
「鬼」は産まれるものでは無く 人が変貌して成る。 だが
例え「鬼」の魂を得たとしても 病んだご時世には勝てない。
簡単に負の情念に喰われ 多くは悪鬼と為り果て 挙句が人間に始末される者まで居ると言う様だ。
蒼蓮会に属する者であっても 其れは変わらない。
大半は「鬼眼」だけの者で 「鬼魂」を持つ者は 会でもほんの一握り程度だ。
「鬼眼」も馬鹿には出来ない能力なのだが
こんなクソガキでさえ持っている ー
其の壱 ミエルクン
其の弐 最強の男
其の参 読めない男