「ロタウイルスワクチン」について
ロタウイルスワクチンは、2種類あります。 どちらも、生ワクチン 経口ワクチン(口から飲むタイプ) です。 ![]() ![]() 生後6週から接種できますが、ほかのワクチンとの同時接種を考えて、生後2か月からが最適です。ワクチンの種類によって2回または3回接種します。どちらも接種できる期間が決められていて、これがほかのワクチンと異なる点です。これは、腸重積症(腸閉塞の一種)が起こりにくい低い年齢で接種するのが目的です。 0歳児は、他にも接種が必要なワクチンが多数ありますので、同時接種で受けることが重要です。生後2か月になったらすぐにヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎ワクチンなどと同時接種で受けることをおすすめします ロタウイルス胃腸炎とは、ほとんど100%の乳幼児がかかる胃腸炎で、「ロタウイルス」に感染することで起こります。ひどい脱水やけいれんなどの重い症状が出やすいことが知られており、毎年、冬から春にかけて流行がみられます。感染ルートは、患者さんの便や吐物に含まれ、手指を介して口に入り感染します。ロタウイルスは非常に感染力が強いため、手洗いや消毒による予防が完全にはできません。 重症化しやすいのは、生後3か月以降に初めて感染したときに重症化し、何度か感染すると症状が軽くなるとされています。入院が必要なロタウイルス胃腸炎を起こすのは、生後6〜23ヵ月の乳幼児が中心です。今のところ、ロタウイルス自体に効く薬はありませんが、ロタウイルス胃腸炎の重症化は、ワクチン接種によって防ぐことができます。 感染力が強く、重症化しやすいロタウイルスから小さな赤ちゃんを守るためにWHO(世界保健機関)などではワクチン接種を推奨しています。 日本では、やっと聞くようになりましたが、海外では数年前からワクチンの接種が行われ、現在では120ヵ国を超えています。 |
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