最近のこと(1997/6)

6月某日 この日も、まるで月数回のスケジュールのように行きつけの
専門ショップ「アクアシッョプA・Z」へと向かいました。実はこのショップ、
メインは熱帯魚(特に相当レベルの高いアジアアロワナ)販売なんです
が、リクガメやその他の爬虫類、フェレットやミニロップなどの小動物も
扱っているのです。その日は、それこそいつもの巡回のようなものでし
たから特に何かを購入する予定はなかったのですが・・・

買ってしまいました(^-^;)。

実は前々から、僕にお便り(電子メール)をくださる皆さんの多くが草食
のトカゲを飼育していらっしゃって、それがスゴク気になっていたんです。
小さい頃、カナヘビ(どこにでもいる茶色いトカゲです)を飼っていた僕です
から心が揺さ振られないはずありません(^-^;)。かといってイグアナは
将来的に大きくなりすぎますし、カメレオンは飼育難易度が高い・・・。
そこで、当ホームページと相互リンクをはっている「Fancy Reptiles」の
鈴木先生が、飼育・繁殖に成功しているトゲオアガマに心は完全に傾いて
いました。でも、そんな名前、リクガメ専の僕にはもちろん初耳で、地元
和歌山で果たして入手できるのかどうかも確信できないでいました。
ところがいたのです!!「エジプトトゲオアガマ」といって、店長いわく
鈴木氏の飼育しているトゲオアガマよりズウーット格下の御買い得タイプ
なんだそうです。トゲトゲの太い尾っぽに、いかにも草食性らしい顔つき、
すごく可愛くて、僕や家内を魅了するには十分すぎました。しかし・・・
ここに突然大きな分岐点が姿を現したのです。フトアゴヒゲトカゲです。
そう、トカゲ専の方なら誰もが知っている超メジャー種の雑食(昆虫)性
トカゲです。この個体はもうこの店で約1年過ごしているもので人馴れ
というレベルではなく、もうすっかり手乗りトカゲの世界でした。肩や胸
にたからせてもジィーッとしているし、かといって元気が無いのかというと
コオロギを手からパクつく、実に、人を人とも思わなくなっている個体でした。

それにひきかえ「エジプトトゲオアガマ」は入荷してまだ2週間ということで
人馴れしておらず、爬虫類的なすばやい動きで逃げ回ります。いったん
掴まえてしまえば比較的おとなしくなり、状態・容姿ともに申し分ないので
すが・・・ここで悩んだんです。

エジプトトゲオアガマ:鈴木先生に聞けばなんでも知ってる。草食なので
             カメたちのエサをそのまま転用できる。草食動物
             らしい優しい顔つき。でもまだ人馴れしていない。

フトアゴヒゲトカゲ:ほぼ100%昆虫食なので、コオロギは欠かせない。
           もともとの性格がおとなしく、人馴れし易いところへ、
           ショップでの待遇が良かったので、完全に人に慣れ
           きっている。1年間ショップで生きていた実績。

ね?ね?悩むでしょ?悩んだんですよぉ・・・。で、そんな僕たちの所へ
ショップのお兄さんが持ってきたのが「フトアゴヒゲトガゲ」という書籍。
なんと、僕も何かとお世話になっているパソコン通信「ニフティーサーヴ」
のペットフォーラムで御活躍なさっている方々が力を合わせて発刊された
ものでした。この書籍の存在が今回の一番の決定要因になりました。
そうです。フトアゴヒゲトカゲに決めたのです。エジプトトゲオアガマも
非常に捨て難いキャラクターであることには違いないので、半年ほど
様子を見せてもらって、人馴れした頃を見計らって購入を考えています(^-^;)。
さぁ、大変な日々の始まりです(^-^;)。えっ?何がって?コオロギですよ、
コオロギ!!まだベビーだから1日3匹程度でイイと言われたので30匹
購入したのですが、食うわ食うわ、カルシウム粉とビタミン粉で真っ白に
なったコオロギでもバリバリムシャムシャ・・・ドンドン与えれば5匹は軽く
いってしまいます。

は、話が違う・・・。

結局2週間分の食事は7日で食べ尽くしてしまい、その次のコオロギ購入
は50匹へと増やしました。床材に赤玉土を敷いていたのが良かったのか
嬉しいことに最初に購入した30匹のコオロギが産卵していて、今、米粒より
小さい赤ちゃんコオロギがコオロギケージの中をヨタヨタと歩き回っています。
トカゲに食べられるために生まれてきたコオロギ・・・そう考えると何か虚しく
なってしまいますが今の僕にはポゴナ(フトアゴヒゲトカゲにつけた愛称です)
の方がプライオリティが高いので、数ヶ月後の貴重なエサとして、たっぷりと
栄養を摂らせています(^-^;)。共食いが得意のコオロギだけに、近いうちに
コオロギケージも2,3、新調しないとイケナイな、と考えています。全くどこまで
貪欲なトカゲなんだろう(^-^;)!!人工飼料に餌付いてくれたら最高なんですが、
未だ「動く物体」以外に興味を示す事はありません(T-T)。しかし・・・今は頭
から尾の先までが約25cm程度なんですが、これが成体になった時の食事量
を考えると気が遠くなってしまいます(^-^;)。

でも、こんなに逃げないトカゲがいるなんてビックリです。トカゲなんて絶対
触れなかった家内が、今、どのリクガメよりもポゴナを可愛がっています。
オイ!いい加減にしないとリクガメたちが妬くぞ(^-^;)!!


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