(A) はじめに…
ピットストップ作戦を左右する大きな変化として,2005年は予選フォーマットと予選〜決勝でタイヤ交換不可という大きなレギュレーションの変更がありました。ここでは,3ストップ作戦,2ストップ作戦,1ストップ作戦のそれぞれの良いところ,悪いところを概説すると同時に,どういうサーキット,局面でこれらの作戦が適当かについても述べます。
(B) 3ストップ作戦
○ 3ストップ作戦の良いところ
- 予選時の燃料搭載量を軽くできるので,良いグリッド順位を確保しやすい。また,PPかつスタートで成功すると逃げ切り方式が使える。
- タイヤの磨耗をそれほど気にせず走ることができ,安定したラップライムを終盤まで刻みやすい。
○ 3ストップ作戦の悪いところ
- 2ピットストップの車と3ストップの車が混在しているとき,3ストップの車は,第2スティントのときに,遅いチームの2ストップの車のペースについていかないといけないいうことがしばしば起こるため,第1スティントで作ったマージンも消えてしまい,下手をすれば,第2〜3スティントのピットストップで逆転される危険性もある。
- ほとんどのサーキットで3ストップ作戦は最速ではない。
○ どういうサーキット,局面で3ストップ作戦が適当か
- ピットストップにかかる時間が短いサンマリノGP,カナダGP,フランスGPでは使いやすい。
- タイヤに負担がかかるサーキット(中〜高速コーナーの多いトルコGP,イタリアGPなど)では,各スティントの燃料を少なくしてタイヤの性能を最終スティントまで維持することを目的として使う。 (今年のタイヤは耐久性が高かったのでほとんどこの考えは適用されていない)
- レースでは全く抜きどころがなく,良いグリッドがそのままレース結果につながるハンガリーGPではある程度有効。
(C) 2ストップ作戦
○ 2ストップ作戦の良いところ
○ 2ストップ作戦の悪いところ
○ どういうサーキット,局面で2ストップ作戦が適当か
(C) 1ストップ作戦
○ 1ストップ作戦の良いところ
○ 1ストップ作戦の悪いところ
○ どういうサーキット,局面で1ストップ作戦が適当か
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